他人から見ればガラクタでも、本人にとっては宝物――というのはよくある話です。掲示板ミクルに11月20日、「旦那のガラクタや、靴のせいで狭い。」という相談がありました。
投稿者は1LDKのマンション暮らし。「妊活はこれから」という新婚の妻です。収納スペースはあまりないものの、新婚のうちは大丈夫だろうと、家賃の安さや環境などで新居を決めました。ところが、夫が独身のころから集めていたアンティーク品や、一足数万円するナイキのエアジョーダンなどが15足くらいあり、そのうち11点がガラスのショーケースに飾ってあるとのことです。一方、投稿者は、あまりものを置かない生活感のない部屋が好きで、
「履かない靴を展示する意味がわかりません」
と訴えます。下駄箱に入れるならまだしも、「見えるように置きたい」と言う夫に、苛立ちを隠しきれない様子です。(文:篠原みつき)
「捨てて」と迫る妻、承諾したものの”落ち込み具合が半端ない”夫
ガラスケースは、夫が一人暮らしの頃から部屋に置いていたもので、女性は引越し前から処分をお願いしていたそうです。しかし、「それだけは譲れない」と抵抗した夫は新居にガラスケースを持ち込み、「押し込むようにガラクタや靴を入れている」とのこと。お互いの服を入れるチェストを買い足したいのに置くスペースがなく、ガラスケースの処分を再度夫にお願いしたといいます。やっとのことで承諾してくれた夫ですが、
と投稿者はこぼし、事態は進展していません。
ちなみに妻にとって邪魔なものはそれだけではなく、
「レコード2つ、レコードボックス、お菓子の木箱やライトなど他いろいろ合わせて、軽トラック1台分くらいにはなります。レコードは聞くこともなく、ただの飾りで、木箱も飾りです」
と不満を並べます。これでも処分してくれたようですが、「まだまだあります」と呆れていました。
この件を除けば良い夫で、病気治療のために専業主婦になった妻の体調を気遣い、家事に口出しもしない優しい人だそうです。ただ、残念なことに「集めていたものに対する執着心だけは無くなりません」として、みなさんなら我慢してガラスケース置いておくか、「もう引っ越すことを考えますか?」と相談していました。
「私も趣味があるので旦那さんの気持ちはよくわかる」という声
この問いかけに対しては、「物や服が多いと分かっているのに、収納が少ない部屋を選んでいるところがお互い計画性が無い」という指摘や、トランクルームに預ける、実家に送るなどのアドバイスが寄せられています。「これからお子さんも作る予定のようですし、そんなに物が多いなら引っ越してもいいのでは?」という声や、お金があれば広い家を買ってはどうかとの勧めもありました。
また、コメントには「私も趣味があるので旦那さんの気持ちはよくわかる」として、
「大事に集めてきたものを捨ててと言われるのはすごくショックです。(中略)相手の趣味を尊重しないとこれから一生一緒に過ごしていくのは難しいのかなと思います」
という意見もあり、筆者も同感です。新婚当時は、狭いアパートに夫の雑誌や使わないゲーム機があふれており心底邪魔でしたが、こちらも本やマンガが山積みでお互い様でした。
以前テレビ番組で、夫が集めたガンプラを処分したい妻が「夫が死んだらただのゴミ」と言い放ち、話題になっていましたが夫はまだ生きています。妻の気持ちも分かりますが、夫にとっては一つ一つに大切な思い出が宿る宝物。大げさに言えば「聖域」で、それを侵すことは関係を危うくするくらいの覚悟は必要かもしれません。