マツコ「専業主婦をバカにする夫」に「お前の稼ぎはどうなんだって話だよ」「お惣菜出すのってダメなの?」と猛抗議
マツコ・デラックスさんが12月14日放送の「5時に夢中!」(TOKYO MX)で、”専業主婦をバカにする夫”について、コメンテーターの若林史江さんと一時論争となる場面があった。
番組では、女性向けサイト、ママスタセレクトの「専業主婦であることを夫や子供にバカにされる」という記事を紹介。旦那に「また惣菜? 家で何をやっているの?」「同僚の奥さんは働きながら家事もきちんとしているよ。見た目もきちんとしている」などと言われるという女性の悩みだ。
株式トレーダーの若林史江さんは、「一瞬夫のモラハラと思いがちだが、専業主婦という役割の中で、相手がお惣菜が嫌なら改善していかなきゃいけないのが(専業主婦の)仕事」などと主張。これをマツコさんは、「何言ってんだ」と吐き捨てた。(文:篠原みつき)
専業主婦だからって「全部手づくり」を全員に求めるのは無理がある
若林さんは、共働きと専業主婦では違うという考えを語り、記事の女性にやや批判的だったが、マツコさんは「人によって向いてる、向いてないがある」と反論。
「専業主婦だからって全部手づくり料理で部屋も完璧にきれいにしてって、全員に求めるのは無理があるんじゃないの?その旦那が『同僚の奥さんは身綺麗にして働いてる』と言っても、じゃあ『お前の稼ぎその同僚に比べてどうなんだよ』って話もあるし」
「それは、その仕事をしているからってこうだって、必ずしも決めつけられないと思う」
と考えを述べた。
若林さんは、「夫の言い方が酷い」ことを認めつつ、「毎週のように2回も3回もお惣菜を出すっていうのは…」と再び専業主婦の落ち度を指摘したが、マツコさんはすかさず「お惣菜出すのってダメなの?」と鋭い口調で抗議し、議論はヒートアップ。スタジオは静まり返り緊張が走っていた。
「奥さんもパートに出るべき」にマツコ猛反論
若林さんは、「(惣菜は)ダメではない、全然いい」としながらも、それをよしとしない旦那さんのもとで専業主婦をやるなら、
「たとえば奥さんも1日か2日パートに出てみて、『(私も)お金を稼いでいるんだからあなたも家事育児をやりなさいよ』っていうところまで上がっていかないと」
と主張。妻が文句を言いたいなら、夫と同じ土俵に上がれという指摘だ。
しかしマツコさんは「いやいやいや、それは違うよ」と否定。「専業主婦としてこうあるべき」を議論するなら、「旦那も100%ちゃんと仕事してて、誰にも何も言われないくらい、落ち度がないほど仕事しているんだったら言う権利あるよ」と反論している。
「必死に家族のために休むまもなく働いてるダンナだったら文句言う筋合いはあるけど、そうじゃないかもしれないじゃない。だったら女房のほうだけ『働く経験をして働く人の気持を理解して、そこに上がらないとダメ』っていうのはおかしくない?」
と猛抗議し、「だってさ、メシ出してないわけじゃないじゃん。それが『今日はもう夕飯無いのよ』だったら文句言っていいと思うけど、お惣菜だろうがなんだろうが出てるわけじゃん、ちゃんとメシは。だったらちゃんと稼いできてるのと同じじゃない」とダメ押しし、若林さんを黙らせていた。
働いても「この程度の稼ぎで」と言われることが容易に予想できる
ちなみに若林さんは、記事の主婦が「うちはお金に困っていないのになぜ働かなきゃいけないのか」などと、努力しない姿勢が反感を買っていることも指摘している。「夫の稼ぎをあてにして怠けている」と見られている専業主婦のため、厳しい意見になっているのだ。
ただ、筆者は主婦の立場から、パートで少しくらい稼いだからといって「文句を言える立場」にはならないと思う。この夫の場合、次は「この程度の稼ぎで」と言われることが容易に予想できるからだ。しかし、家事育児をしながら夫と同等に稼ぐことは現実的には難しい。
それぞれの役割を完璧にこなせているかどうか、夫のほうは評価のしようがないのだから、妻の仕事内容ばかり責めるのはフェアじゃないというマツコさんの主張はもっともだ。ネット上では、「マツコさんの言うとおりお前は他の同僚より稼ぎ良いのかよ」「マツコさんマジで素敵。旦那が人間的にクソなだけ」といった賛同が上がっていた。