【冬の心霊体験】真冬の旅館、夜中に突然友人が壁を叩き始め「子どもが閉じ込められている」 | キャリコネニュース
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【冬の心霊体験】真冬の旅館、夜中に突然友人が壁を叩き始め「子どもが閉じ込められている」

何かがいる……!?

何かがいる……!?

【父と娘の心霊夜話】「怪談」といえば夏のイメージを持つ人も多いが、心霊体験は季節関係なく起こる。筆者は霊感の強い家系に生まれたが、筆者よりさらに霊感の強い父が「冬のスキー場の旅館」で体験した不思議なお話を紹介する。

父の職場にはサークル活動があり、スキー部に所属していた。これは父が30代のある冬、部のメンバー12人で北海道の某有名スキー場に行った時の話だ。そこから少し離れた場所の、とある旅館に宿泊した。(文:コティマム)

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廊下の突き当たりにある「地下の引き戸の部屋」 左右隣に部屋はないが……

その旅館は地下にも部屋があり、父を含む男性陣6人は地下、女性陣は上階に案内された。地下に進む階段を降り、左手に廊下が伸びている。その突き当たり、行き止まり部分が男性陣の部屋だった。

不思議だったのは、廊下の左右に並ぶ部屋の入り口は全てドアだが、突き当たりの父達の部屋だけ引き戸になっており、「とってつけたようだった」という。引き戸を開けると、異様に長い、長方形の部屋だった。

トイレは共同でお風呂は温泉なので、寝るためだけの部屋だ。部屋の一番奥に鏡台があり、鏡の前に季節外れの赤い彼岸花が一輪、コップに入れられていた。

父は部屋に入るなり、なんともいえない気味悪さを感じたという。

ここは廊下の突き当たり部分なので、左右隣に部屋はない。鏡台を正面にして左側の壁上部には窓があり、地上の雪や明かりが少し入ってくる。右側も壁だが、隣に部屋はない。ただ父は「右隣に何かあるのではないか」と一瞬思ったが、誰にも言わなかった。

「『助けて、出して』って叫んでる! 早く出してあげないと!」

その日は、鏡台の手前から入り口の引き戸に向かって6人分の布団を敷き、深夜1時頃まで飲んで寝た。父は鏡台のすぐ隣の布団に、その隣に友人Kが眠ることになった。

少しして、父は「コンコン、ドンドン!」という音で目が覚めた。目を開けて隣を見ると、Kがいない。暗闇に目が慣れてきた。なんとKが、右側の壁に耳を当て、コンコンと叩いているのだ。

驚いた父は「何しとるんか、どうしたんか?」と声をかけた。するとKは切羽詰まった声で、

「この壁の中に、子どもが閉じ込められてる! 『助けて、出して』って叫んでる! 早く出してあげないと!」

とまた壁を叩きだす。

その瞬間、父には、小学校高学年くらいの女の子と幼稚園児の男の子の姉弟の映像が目の前に浮かんできた。

Kはなおも壁を移動しながら、コンドン、ドン!と壁を叩いて、耳を当てている。その異様な姿に父以外のメンバーも目覚め、電気をつけた。皆で声をかけてなだめるが、Kは落ち着かない。

「子どもが2人閉じ込められているんだ! お姉ちゃんと弟! 助けてあげないと!」

とうつろな目で、必死に壁を叩いて確認してまわる。そして突然、ハッと何かを感じたように部屋を飛び出し、走り去ってしまった。父を含めメンバーはKを追いかけ旅館内や外を探したが、明け方になるまで見つけられなかった。もう就寝どころではなくなった。

明け方、ひょっこり部屋に戻ってきたKは落ち着いていた。逃げていた間の記憶はないが、壁を叩いたことは覚えていたそうだ。

「変な夢を見たかもしれない。壁の向こうに女の子と男の子が閉じ込められていて、助けを求められて、なんとかしてあげたいと思った。変だよね……」

父は自分も映像が見えてしまった手前、Kの言葉は嘘と思えなかった。もちろんそのことはメンバーには伝えていない。父は当時を振り返って、

「廊下や部屋も、右側に空間がありそうな妙な造りだったし、季節外れの彼岸花も不気味だった。何かを閉じ込めるために置かれているような。あの旅館なのか、その前に建っていた建物なのか……。昔、本当に子どもを閉じ込めるようなことがあったんじゃないかと思う」

と言っていた。ちなみにKは騒動後の日中に旅館で財布を盗まれ、散々な目にあった。その旅館は1泊のみで、早々と別のスキー場に移動したそうだ。

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