メンタルヘルステクノロジーズは2月5日、「企業のハラスメント」に関する調査結果を発表した。調査は昨年12月にネット上で実施し、全国の会社員718人から回答を得た。
「会社や部署の中でハラスメントがある」と感じる人は約4割いた。男女別では、ハラスメントがあると感じる女性が37.6%なのに対し、男性は42.5%だった。
「会社に来ていることを良しとされる」という声も
回答者にハラスメントの内容を聞くと、
「隣の席の人に匂いやキーボードのタッチ音、返事をしてもらえなかったり、冷たく返答されたりする」
「自由な意見が言いにくい雰囲気を醸し出してくる」
「上席者が他の社員の前で特定の社員を叱りつける」
「ボディタッチをされる」
といった声が寄せられた。中には「妊娠中に切迫で休まなければいけなくなった時、妊娠は病気じゃないんだからと何度も言われた」という被害談もあった。
社内で在宅勤務を導入している人は30.2%。このうち会社や部署の中で、在宅勤務中にもハラスメントが「ある」と感じている人は30.0%だった。実際に寄せられた意見は「チャット上でのいやがらせ」「成果を執拗に求められる」のほか、
「会社に来ていることを良しとされる」
「リモート側と出社側でテンションの違いが出やすいからハラスメントに繋がる発言もでやすい」
「仕事をしていないと決めつけている」
など出社しないことに起因したものが多かった。このほかにも、
「勤務時間外のメールの一方的な送信、携帯電話への時間外電話」
「『出社しなきゃ、仕事できないですよね?』と強要される、『いつ出社するんですか?』と電話がくる」
など電話関連のものも多く寄せられている。