妻から切り出す「熟年離婚」急増 夫は「寝耳に水」も「100回くらい言った」と反論 | キャリコネニュース
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妻から切り出す「熟年離婚」急増 夫は「寝耳に水」も「100回くらい言った」と反論

最近増えているという「熟年離婚」。それも女性の方から切り出すことが急増しているのだとか。6月9日の「ビビット」(TBS)のVTRにも、昨年6月に布川敏和さん(49歳)と離婚したつちやかおりさん(50歳)が出ていました。

妻から離婚を切り出した立場から「正直ものすごくホッとしました。今は不安より、よしやってやろうという気持ちが強い」と、さっぱりとした表情で語っていました。(文:篠原みつき)

定年後「会社の上下関係」を家に持ち込む夫も

このままの人生でいいのか…

このままの人生でいいのか…

離婚理由については「7・8年目あたりから目につくことが色々あって。私の中では信号を出していたつもりだけど、やっぱり伝わっていなかった」ともコメント。

これを見た国分さんが、切ない表情で「信号というか、何が悪いのか言ってもらいたい」と主張すると、コメンテーターで2児の母でもある松江仁美弁護士(57歳)が、こうバッサリ。

「男の人って、聞いてないんだよね」

離婚弁護の経験から「奥さんは『100回くらい言った』と言うし、旦那さんは『寝耳に水』って人が多いんです。このズレ、同じ夫婦ですか」と話すと、国分さんは苦笑していました。

番組は「年代別の離婚理由」を分析。倦怠期の40代は「再出発のラストチャンス」、50代は「介護疲れの妻に協力しない夫」を例にあげ、夫が妻を尊重しないことを問題視します。

60代では定年退職した夫が妻に依存する問題があり、さらに悪いパターンとして「会社の上下関係を奥さんとの関係に持ち込み、妻が病んでしまう」ケースも多いそうです。

「退職金・年金を妻にも分割」で離婚が一時減少

街頭インタビューで、「離婚に向けて計画的に貯蓄してきた」と笑顔で語る女性もいたように、離婚には経済的なリスクがあります。

ファイナンシャルプランナーの山口京子さんによると、離婚にかかるお金は、弁護士費用が最高100万円、離婚後必要な生活費は50歳からで6960万円、60歳では4680万円。安易に離婚を考える人に、こう忠告しました。

「離婚は経済的に大きなリスクを伴います。生活費もシェアできないから損」

それでも金慶珠さんは、リスクを取るのは自由でしょ、という立場で「若年は経済的な負担が大きいが、熟年は子どもが(独立して)いない、年金があることでリスクは下がるのでは」と分析した。

松江弁護士も「平成19年から退職金・年金を妻にも分割する、という法律が決まった時、離婚の相談件数がぐっと減った」と指摘。裁判でも、貯めた財産を妻ももらえる旨を解説し、「貧しくはなりますけど、暮らせないってことはない」と言い切りました。

つまり「年金分割が実施されるまで待とう」という主婦が多かったということで、国分さんは「新聞読みながら待ってるんだ…うわー!」と驚いていました。

結局「夫の方が妻に譲歩」した方がいいのか

吉田たかよし医師は、離婚した夫は死亡率が高まることを挙げ、「夫の方が妻に譲歩して結婚生活を維持してほしい」と力説。個人的には同意見ですが、どちらか一方が我慢する関係はやはりどこか危ういものも感じます。

吉田明世アナが「結婚に憧れていましたが、どんどん結婚する自信がなくなってきました」とコメントすると、国分さんは「結婚しなきゃ!」と笑いながらも、スタジオは「しない方がいいのでは」という雰囲気になっていきました。

空気を変えようとした既婚者の真矢ミキさんが「でも、結婚っていいですよね、本当に!」とフォローしますが、井上貴博アナウンサーは「ごめんなさい、この流れでは、後づけ感がどうしてもぬぐえません」と話を閉じました。

あわせてよみたい:大手商社勤務の夫との離婚を決めた「40代専業主婦」

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