個別指導塾を経営・運営し、1500人の生徒をサポートした、プロ家庭教師の妻鹿潤です。
私は来年40歳になりますが、現役で子ども達を教えたり、塾の経営で通ってくれている子ども達を見て、私達の世代とのゲームの遊び方に幾つか違いを感じることがあります。
「ゲーム好きな子ども」は今も昔もいるものですが、自分自身の時代と比べると、一つ大きな違いがあります。それは「ネットワーク対戦ゲーム」の存在です。
インターネットで知らない人と遊んじゃう問題
バトルロイヤル系の対戦ゲームが大流行しています。代表的なゲームでは『フォートナイト』の他、『荒野行動』『エーペックスレジェンズ』などです。
これらのゲームは、基本無料でプレイ可能で始めやすいのも流行った理由の一つでしょうか。
ところでネット以前の親世代では、「対戦ゲーム」というと、友達の家に集まるしかありませんでした。桃鉄・ボンバーマン・くにおくんシリーズなど、名作ゲームで盛り上がり、時に喧嘩したりしましたが、人間関係はリアル友達に限定され、いわば顔の見える関係でした。
しかし、最近は、自宅からオンライン対戦。そうなると一緒に遊ぶのはリアル友人には限りません。
そうすると、親が知らぬ間に「お子様」が自分勝手でメチャクチャな言動をして人間関係のトラブルを巻き起こしたり、悪質な大人に騙されたりということも日々起きています。
ゲームは、CEROのようなレーティング機構が「推奨年齢」を定めていたり、運営側が年齢制限を設けていたりと対策もしているのですが、中にはそういったハードルを勝手にすり抜けてしまう「お子様」もいるのです。
大きな問題は、大人にもある程度の知識・経験がないと、子どもが遭遇しがちなトラブルの種に気づけないことです。
ネット対戦系のゲームをやっているお子さんのいるご家庭では、わが子がどんな風にゲームで遊んでいるのか、きちんと聞き取ったうえで、お子さんに合わせた適切な遊び方を話し合うことをおすすめします。
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【筆者プロフィール】】株式会社STORY CAREER取締役 妻鹿潤(めがじゅん)
関西学院大学法学部卒。塾コンサルタント・キャリアコンサルタント・プロ家庭教師などを通してのべ1500人以上の小中高生、保護者へ指導・学習アドバイスを行う。
大手教育会社時代は携わった教室が10か月で100人以上の生徒が入会する塾に。しかし志望校合格がゴールの既存教育に限界を感じ、「社会で生き抜く力」を身につける学習塾を起業。40~50点の大幅な点数アップを実現し、生徒のやる気を引き出すメソッドを確立。入塾待ちの塾となる。
現在はキャリアコンサルタントとして企業の採用支援、大学生・社会人のキャリア支援を行う。ほかにも塾コンサルティング、プロ家庭教師、不登校・発達障害の生徒の個別指導なども行っている。