キャンピングカー、買うならどれがおすすめ? 選び方のポイントを解説 | キャリコネニュース
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キャンピングカー、買うならどれがおすすめ? 選び方のポイントを解説

近年、キャンピングカーを買う人が増えています。日本RV協会の調査によると、2019年の国内保有台数は約11万台。12年前に比べ倍増しています。アウトドア好きな人にとっての憧れ、キャンピングカー。「どんな種類があるんだろう」「自分が買うならおすすめはどれ?」。購入を検討している人の悩みに、キャンピングカー通の岡田亜希子さんが答えます。

目次

 キャンピングカーとは?
 主なキャンピングカーの種類とそれぞれのメリット・デメリット
 キャンピングカーの選び方のポイント
 「キャンピングカーなら1.5倍遠くへ行ける」

元フリーター(リゾートバイト)から転職・複業を利用して年収1000万越えのITエンジニア兼キャリアデザイナーに。IT企業勤務時代に採用担当を経験し、200人の応募から2名を採用するということを、8年間経験。 IT分野で独立起業を経験し、 現在はITベンチャーにジョインする傍ら、独立したキャリアコーチとして活動中。 キャリアで悩む人たちや、全力で走りたい人を全力で応援します。

 

キャンピングカーとは?

一般的に、キャンピングカーとは「寝泊まりできる設備を備えた車」のことをいいます。 国土交通省の定める自動車の用途区分では、車室内に居住してキャンプをすることを目的とした自動車で、ベッドやキッチンといった就寝設備や炊事・水道設備を備えた自動車をキャンピングカーと呼んでいます。 この基準を満たしたキャンピングカーは特種用途自動車に認定され、いわゆる「8ナンバー」として登録することができます。 キャンピングカーは、ベースとなる車に寝泊まりに必要な設備を乗せた「自走式」と、エンジンを持たないトレーラーに箱形の居室を装備した「けん引式」に大別されます。

主なキャンピングカーの種類とそれぞれのメリット・デメリット

「キャンピングカーはベースとなる車ごとに特徴が異なります」

そう話すのは、キャンピングカー所有歴11年、国産キャンピングカーの中でわからないものはないというキャンピングカー通、岡田亜希子さん。

キャンピングカーにはどんな種類があるのでしょうか。

「自走式」のキャンピングカーについて、ベースとなる車ごとに見ていきましょう。

ソロキャンパーにおすすめ「軽キャンピングカー」

軽ワゴンや軽トラックなど、軽自動車をベースにしたキャンピングカー「軽キャンピングカー」(通称軽キャンパー)。 200万円台から購入できるため、キャンピングカーとしては手頃な価格帯です。 気軽にソロキャンプを楽しみたいという人やスキー・スノーボードにひとりで出かける人におすすめ。 ただ、軽キャンパーは室内が狭く、旅行用荷物を積めば車内がいっぱいになってしまうため、大人数での利用には適していません。

普段使いもできる「バンコンバージョン」

トヨタのハイエースなど、ワンボックスタイプの自動車をベースとしたキャンピングカーが「バンコンバージョン」(通称バンコン)です。 価格帯は400〜500万円台。 バンコンは大きさが5m未満のものが多く、街中のコインパーキングや立体駐車場にも停めることができます。 普段使いできるサイズなので、自家用車と兼用で1台持ちをするのにも適しています。 「キャンプだけでなく、『街中に車を停めて美味しい物を食べながら旅をしたい』という理想が叶えられます」(岡田さん) 乗車定員は4名までなので、大人2人子ども1〜2人の家族におすすめ。 ワンボックス車なので、立体駐車場にも停められるというメリットがある反面、車高が低いため車内で大人が立ち上がることはできません。

キャンピングカーの一番人気「キャブコンバージョン」

「キャブコンバージョン」(通称キャブコン)は、トラックなどをベースにキャビンを取り付けたタイプのキャンピングカー。トラックの荷台部分が居室になっています。 価格はベースになっている車種や内装によって400〜1200万円と、幅があります。 居室空間が広く高さがあるため、大人が車内で立って歩行することも可能。レイアウトによっては6、7人が同時に就寝可能なので、家族でゆったりと旅行ができます。 「ホテルに泊まらずフットワーク軽く旅をしたい」「アウトドアでのキャンピングカーライフを満喫したい」という人におすすめです。 日本の道路事情にもフィットしているキャブコンは、キャンピングカーの一番人気。「キャブコンは日本の狭さ、日本の忙しさにぴったり合っていると思います」(岡田さん)。 しかし、背が高いキャブコンは立体駐車場への駐車ができません。バンコンのように1台持ちをしようとすると日頃の行動が制限されてしまうので、普段使いには向かないといいます。

大人数で旅ができる「バスコンバージョン」

キャンピングカーの中でも上位タイプに位置づけられるのが、マイクロバスやバスをベースにした「バスコンバージョン」(通称バスコン)です。 ハリウッド映画に登場するモーターハウスのように、家として住めるほどの広さ。気の置けない友人たちと大人数で旅ができるスケールです。 「キャンピングカー乗りの中にはバスコンに憧れる人も多いのですが、実際に所有している人は少ないです」

その理由として、岡田さんは「停められる駐車場が限られていて、行き先が限定されてしまう」という点を挙げています。

キャンピングカーの選び方のポイント

 

内装は「暮らしやすさ」で選ぶ

キャンピングカー歴11年の岡田さん。キャンピングカーの内装について、こうアドバイスします。 「旅行中はキャンピングカーに『住む』ことになります。内装の各設備が自分にとって使いやすい動線になっているかどうかをチェックしましょう」 内装は、あとから変更できるものもあります。例えばトイレやシャワーといった水回りの設備であれば、あとからつけることができます。 岡田さんは当初、「トイレはつけない」という選択をしました。必要ならあとから足そうと考えていたそうですが、結局トイレはつけないまま。 「使っているうちに自分たちの使い方ではトイレは必要ないと感じました」 最初にすべての設備を設置するのではなく、使いながら必要なものを増やしていくのが内装選びの際のポイントです。 内装についてはもう1つ、就寝人数を想定する際には、実際に試乗車のベッドに寝てみるなどして広さを確かめることを岡田さんはすすめます。 「カタログに掲載されている人数と実際に使ってみた感じは違います。子どもが大きくなったときも窮屈にならないかなどを、実物を見て確認してみてください」

ベースとなる車の性能は試乗やレンタルでチェック

キャンピングカー選びのポイントで意外と見落としがちなのが、ベースとなる車の性能です。 キャンピングカーは居室空間を載せて走ります。ベースとなる車種によっては、アクセルを踏んでも重たくて走らないということがあります。 「キャンピングカーのベンダーに依頼すれば試乗車に乗せてもらえるので、実際に乗って走りに納得できるかどうか確認しましょう」 また、快適な旅をするためには室内の空調も大きなポイント。 エンジンを切ったあと、暖房はガソリンで燃焼する「FFヒーター」が使えますが、冷房はバッテリー性能に依存します。 車載バッテリーが連続して何時間稼働できるか、カタログで確認しておきましょう。夏場など、長い時間にわたって冷房をつけておきたいのであれば、ソーラーパネルを積むのも1つの方法です。 「車の性能を確かめるには、ほしい車種があったらレンタルして実際に旅をしてみることをおすすめします」(岡田さん)

「キャンピングカーなら1.5倍遠くへ行ける」

現在、キャブコンタイプの「コルドランディ」という車種を所有している岡田さん。キャンピングカーを購入した理由として、自身の「忙しさ」を挙げます。 「私はエンジニアとして働きながら、キャリアコーチとしても活動しています。忙しい日々の中で、キャンピングカーはフットワーク軽く旅ができる手段でした。 キャンピングカーなら、ホテルや旅館に宿泊する旅よりも1.5倍遠いところへ行くことができます。自由度が3倍、4倍になるのが魅力でした」 また、岡田さんはふだん、キャンピングカーをオフィス代わりにもしています。 「キャブコンは電気系統まわりが整っており、スペースも広いので、小さなオフィス代わりになります。 いま、テレワークに移行する人が増えてきていますが、キャンピングカーがあれば『金曜日の夜に出かけて、翌週は1週間那須高原に滞在しながら仕事する』といった働き方ができるかもしれません」 キャンピングカーの魅力を「生活の自由度や楽しさが数倍になる」と語る岡田さん。 「キャンピングカーに少しでも興味があれば、キャンピングカーの展示会やレンタカーを利用して、キャンピングカーを身近に感じるきっかけを作ってみてください」

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