「資産運用をもっと身近に」金融教育のプロが一対一でアドバイス
ファイナンシャルプランナーで投資家の佐藤祐一さんは、教育現場における金融教育に携わる一方で、スキルシェアのプラットフォーム「タイムチケット」で投資に興味を持つ人や資産運用に悩みを持つ人の相談に応じています。佐藤さんが人々に資産運用の知見を提供するようになったのはどうしてなのでしょうか。サービスにかける思いを紐解くとともに、佐藤さんにとっての「タイムチケット」を活用する上での心得や、おすすめのチケットを教えていただきました。
学生時代から不動産投資を開始。金融リテラシーの低い日本の実情を変えていきたい
あなたは資産をどのように運用していますか?「資産運用なんてしたことない」「お金は銀行に預けているだけ」という人は少なくないでしょう。
働き方の多様化が世間に浸透し始めるともに、収入を得る方法にも多様性が生まれた昨今。日本の金融リテラシーの低さは兼ねてから問題視され、社会的に取り組むべき課題です。
「金融教育によって日本人の生き方の価値観を変えていきたい」。そう話すのは投資家の佐藤祐一さん。株式投資やFX、不動産投資を主軸に、ファイナンシャルプランナーとして個人の家計のアドバイスや学校教育の現場で金融教育を行なっています。
佐藤さんが投資を始めたのは大学生時代でした。そもそも実家が不動産投資などを行う資産家だったため、投資に対するイメージは世間一般ほど特別なことではなかった、と佐藤さんは話します。
「自分自身で投資を始めたのは大学3年生でした。当時、やりたいと思えることが見つからず働くことにあまり意欲的になれなくて。将来のことを考えて不動産投資を始めました」
当時は「楽にお金を稼ぎたい」という観点も少なからずあった、と本音を打ち明ける佐藤さん。しかし、投資先の視察で訪れた香港で先進国の金融リテラシーの高さを痛感したことが、佐藤さんの大きなターニングポイントになったといいます。
「香港でなにげなく立ち寄ったカフェで、初対面の店員さんに視察で来訪したことを話すと『どんな株を持っているのか』『私はこういう株を持っていて…』と、当たり前のように株式投資の話ができるんですね。
それが1人の特別詳しい人というわけではなく、20歳くらいの女性が3人で世間話のように話すんです。そういうワンシーンでも金融リテラシーの高さに驚かされました」
若者が当たり前のように金融知識を持っている先進国の現実に、日本の金融教育のなさを実感した佐藤さん。その視点はさらに「働きすぎ」とも揶揄される日本人の価値観にも向けられます。
「たとえば、欧米では日本人には考えられないような長期間のバカンスを過ごしたりしますよね。香港でも、お昼休みがたっぷり2時間あって、12時から14時まで優雅にコーヒータイムを過ごしている様子を見ていました。
日本人って仕事が最優先で1日の労働時間も非常に長いけれど、それが当たり前という価値観がある。人生におけるゆとりといいますか、仕事が占める割合には大きな違いがあるなと思った時に、いろいろと調べてみると投資による収入があるかどうかが大きな差になるという印象がありました。
こうした実情を見ていて、日本の金融リテラシーを高めていきたいなと。もっと多くの人に、資産運用のやり方を伝えていきたい、そういう活動をやっていこうと決めたんです」
昨今ではコロナ禍によって収入に何かしらの影響を受けた人も多く、資産運用に興味を持つ人は増えています。今後は義務教育の現場でも金融教育が始まる見込みで、佐藤さんも小学校や高校の教壇に立つ予定があるのだそう。金融教育が若年層に行なわれることは、今後の日本人の働くことへの意識改革にも大きな意義があると言えるでしょう。
自らの資産運用経験とFPの知識を活かし「金融」のあれこれをサポート
佐藤さんは金融に関する知識を提供する場としてタイムチケットを活用しています。対応している内容は、資産運用に関する全般的な相談やマイルなどを使った節約法のほか、暗号通貨などを取引するための機械操作に関する相談など、相談者の細かなニーズに寄り添っています。
「投資に関するスキルについても相談に応じていますし、FX口座を開く手続きのサポートなども行なっています。機械操作のご相談では、人に勧められて暗号通貨を購入したものの取引の仕方がわからないとか、そもそも英語のサイトでログインの仕方がわからないとか、そういったご相談をいただくことがありました。
中には2017年に当時50万円で購入した暗号通貨をそのままにしていて、私が機械操作を手伝ってログインできたら100倍の5000万円になっていた、という人もいて。大変喜んでいただけましたね」
ゲストがその時々に抱えている悩みに対してアドバイスやサポートを提供してきた佐藤さん。資産運用は個々に状況が違うため、それぞれに適切なアドバイスを心がけています。
昨今では、「本腰を入れて株式投資を学びたい人」に向けたレッスンの提供を開始しました。
「株式投資を中途半端に習っても、身にならなければ意味がないんですよね。せめて10時間は勉強してもらい、自分自身で判断して株式投資ができるようになってもらえるように、カリキュラムを立てています。このレッスンをきっかけに、投資の知識を自分のものにしてもらえたらいいなと思っています」
人気ホストになるために必要なのは「真摯な姿勢」
穏和な人柄で、ゲストのニーズに寄り添いながら提供するサービスの数も増やしてきたという佐藤さん。チケットの販売総数は180枚近くにのぼります。タイムチケットの交流会でもメインプレゼンターとして「タイムチケットで自分の経験・スキルを人気チケットに変える方法」を伝授するなど、ホスト(サービス提供者)としての信頼性も折り紙付きです。
交流会に参加したユーザーからは、タイムチケットでのサービスの作り方を佐藤さんに直接レクチャーしてほしい、サービスとして出してほしいという声もいただいた、と佐藤さんは頬を綻ばせます。
そんな佐藤さんに、タイムチケットでスキルを提供する上での心得を聞きました。
「私はサービスを作っていく上で3つの視点を大事にしています。『やりたいこと』『できること』『周りに求められていること』です。
できることややりたいことだけでは独りよがりになってしまうし、人の求めることだけやっていく、というのは負担が大きいですよね。この3つが合致することを一つの判断としています。
それから、自分が身をもって経験をしている、実態をわかっていること。自信をもって提供できるということの必要性も感じています。
たとえば、ファイナンシャルプランナーの資格を持って活動している方でも、自ら投資をしたことのない人は多いんです。料理人が新しい料理を考案して、味見をせずにお客さんに出すようなことはしません。知識を共有することはできても、その実態もわからずに、おすすめはできないですよね。
私自身、フォローできていない分野のことは適したアドバイスをしてくれる方を紹介したりします。そういった感覚も大切だと考えています」
ゲストに対して真摯にサービスを提供する佐藤さん。そのまっすぐな姿勢で今後も相談者の信頼を獲得しながら、「日本に金融教育を広げていく」という思いを実現していくに違いありません。
佐藤祐一さんのチケットをチェックする
佐藤祐一さんがおすすめするチケット
最後に、佐藤さんがタイムチケットを活用してきた中で、おすすめのチケットを教えていただきました。
どのチケットも、「初めてのタイムチケット体験」に最適なサービスです。これまでタイムチケットを使ったことがある人もそうでない人も、ぜひ参考にしてください。
痩せない根本原因が60分でわかる!管理栄養士のダイエット診断
管理栄養士の猪坂みなみさんが、ダイエットを食事の観点からサポート。痩せられない根本的な原因を探り出し、痩せるためのプランを形成してくれる90分。
佐藤さん
「とにかく、すごく良かったです。これまでダイエットがうまくいかなかった理由が、自分の完璧主義な考え方にあるんだと指摘していただいて、ダイエットの取り組み姿勢や考え方の傾向を分析してアドバイスしていただけました。実際に1ヶ月で4キロ、体脂肪率は3%くらい落ちました。今後も継続して、目標まで頑張りたいです」
関西出身のsachiさんが提供する30分のフリートーク。大阪在住のsachiさんとカフェ巡りをするもよし、オンラインで雑談するもよし。関西人ならではの気さくな雰囲気が人気のチケット。
佐藤さん
「今回、私が大阪に引っ越す予定があって、住む場所の細かなことを実際に大阪にいる方に聞きたいという目的で購入しました。オンラインの30分で、とても有意義な情報をいただけて大満足でした。Sachiさんの雰囲気もとても明るくて素敵な方です」
日本を旅しながら似顔絵を書いている「たましん」さん。オンラインで30分、雑談をしながらその人の素の表情を捉え、似顔絵を描いていく。似顔絵の出来栄えはもとより、そのトークスキルの高さにも注目。
佐藤さん
「たましんさんのサービスは、交流会の時にチケットプレゼンをされているのをみたのがきっかけで購入してみました。似顔絵を描くスタイルは独特で、おしゃべりをしていたら出来上がっているという。私の似顔絵はちょっと可愛い感じにしてくれて(笑)似顔絵にも満足でしたが、お話もすごく楽しかったです」
WordPress(ワードプレス)の立ち上げをお手伝いします
SEOコンサルなどを行う北川スグルさんが、Webサイトの作成ツール「WordPress」に関する相談に応じるサービス。サイト構築のためのテクニカルな相談のほか、マーケティングの知見をいかして収益化に関する相談にも応じる。
佐藤さん
「北川さんの真摯な姿勢がすごく好印象でした。今回、私の困りごとは既に立ち上げているWebサイトの更新に関することで、その問題を解決してある程度は自分で編集できるようにしたいという思いがあったのですが、北川さんはそれをよく理解してくれて、私自身で今後は更新していけるように教えてくれました。その場だけの悩み解決ではなく、こちらに寄り添ってもらえたのはとてもありがたいなと思いました」