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MOS資格は独学で取得できる?学習のポイントをPCインストラクターが解説

WordやExcelなどのOfficeソフトを扱う技術を、資格として証明できる「マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)」。就職活動をする学生のほか、社会人や社会復帰を考える主婦にも人気の資格です。MOS資格は独学でも取得できるのでしょうか。MOS資格の勉強のポイントを、パソコン教室を主宰するNagomiさんがわかりやすく解説します。

目次

 MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)資格とは
 MOS資格試験の種類と難易度
 MOS資格は独学で取得できる
MOS資格を独学で取得するなら「基礎と応用が大事」

Nagomi さんのプロフィール

パソコンインストラクター歴10年。 たくさんの経験を積み、教えることの楽しを学んできました。 何よりもやりがいを感じるのは、生徒さんの出来た時の笑顔が見れたときです。 一人でも多くの方にパソコンの楽しさを伝えられたらいいなと思っています! 年齢も関係ありません! 今さら聞けなくて困っているという方、パソコンに苦手意識のある方、初心者の方、一緒に楽しく学びましょう(^^)

MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)資格とは

――MOS資格とは、一般的にどのような資格なのでしょうか。

MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)はMicrosoft社が実施している世界的な資格で、WordやExcelなどの「Microsoft Office」のソフトを使いこなす技術を証明する資格です。

MOS資格をとるために必要な条件はなく、これからパソコンを始めようと考えているパソコン初心者でも取得を目指すことができます。

――MOS資格を取ることで、どんなメリットがあるのでしょうか。

まず、MOS資格を持っていることで、パソコン操作ができる証明になります。履歴書に書くことができる資格ですので、就職や転職の際、スキルをアピールすることができます。

また、Officeソフトを使用する仕事に就いているのであれば、仕事を効率よく行うためのスキルが身につくため、おすすめの資格です。

MOS資格試験の種類と難易度

――MOS資格の試験についてお聞きします。まず、MOS試験には種類があるのでしょうか。

はい。MOS試験はWord、Excel、PowerPoint、Access、Outlookの5種類があります。

そのうち、Word、Excel、Accessには、一般レベルとエキスパートレベルの2つがあり、エキスパートレベルは難易度の高い試験です。

――MOS資格試験は、具体的にどのような試験なのでしょうか。

特に受験者が多いWord、Excel、PowerPointについて、それぞれの試験内容は以下のとおりです。

■ Word

・文書の管理

・文字の段落や書式設定

・表の作成とリスト管理

・参考資料の作成

・グラフィックの挿入

・共同作業管理 など

■ Excel

・シートやブックの管理

・データの管理

・テーブルのデータ管理

・関数

・グラフの管理

■ PowerPoint

・プレゼンテーションの管理

・スライドの管理

・図形や画像の挿入

・表、グラフ、スマートアート、メディアの挿入

・画像切替、アニメーションの適用

詳しくは、マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)のサイトで確認できます。

――試験の難易度や合格率は?

試験の準備を着実に行っていれば、90%の人が合格できます。基礎と応用をしっかり勉強して、模擬試験で正解率90%以上を取れれば、問題なく合格できるでしょう。

――試験はどのような場所で、どのくらいの頻度で実施しているのでしょうか。

試験は、パソコン教室などでひんぱんに実施されています。なかには週に1回実施している教室もあるようですので、受験したいと考えている人は近隣のパソコン教室などをチェックしてみるとよいかもしれません。

MOS資格試験の勉強法

――MOS資格を勉強するには、どのような方法がありますか?

資格の勉強方法は、パソコン教室やオンラインで指導を受けながら学ぶ方法のほか、独学で勉強することも可能です。

パソコンを始めたばかりの初心者やOfficeソフトにはなじみがないという人は、パソコン教室やオンライン指導などを受けるのがおすすめです。分からないことを、その場で解決できる環境があった方が学習がしやすいと思います。

普段からOfficeソフトになじみのある人であれば、独学も難しくはありません。しかし、普段からOfficeソフトを使っている人は操作方法が我流になっている部分が多くあります。
試験には普段使っていない機能の問題も出てくるかと思うので、独学でMOS試験を受験するのであれば、まず基礎から応用までの学習をした上で試験勉強に進むことをおすすめします。

MOS資格は独学で取得できる

――独学で資格取得を目指す場合の勉強の進め方を教えてください。

まずは市販のテキストを準備して、基礎と応用を学習しましょう。私のおすすめは、FOM出版の「よくわかるマスター」シリーズです。テキストを使って基礎、応用、ドリルを順番に学習し、その後にMOSの参考書に取り組むことをおすすめします。

また、MOS試験の参考書には模擬試験がついているので、実際の試験を想定して何度も模擬試験問題に取り組みましょう。

――勉強時間はどのくらいを見込むとよいでしょうか?

個人差がありますが、おおよそ3ヶ月くらいあるといいと思います。短期間で集中して学習できる人は、1ヶ月で資格試験に挑んだ人もいます。

――学習スケジュールを立てるとしたら、どのようなスケジュールがいいでしょうか。

まずは基礎を2ヶ月、応用を2ヶ月、資格勉強を2ヶ月といった具合で、無理のないスケジュールを立てましょう

基礎や応用が身についていないまま資格の勉強をしても、試験に出てくる部分しか理解できていない状態になってしまいます。たとえ合格しても、実務で使えない資格になってしまうかもしれません。資格勉強の前に、基礎と応用をしっかりと固めましょう。

MOS資格を独学で取得するなら「基礎と応用が大事」

――これからMOS資格を取得しようとしている人に、Nagomiさんからアドバイスをお願いします。

MOS試験は、年齢に関係なく誰でも挑戦できる資格です。資格取得をすることで自信にもつながり、これからの楽しみも広がると思います。パソコン初心者でも自分には無理だと思わず、チャレンジしてみましょう。MOS資格の学習を機にパソコンを好きになってくれる人が増えたら嬉しいです。

何度も言うようですが、MOS資格を取得するには基礎と応用が大事です。無理のないペースで、計画的に学習しましょう。応援しています!

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パソコンに不慣れな初心者は、電源を入れるだけでもおっかなびっくり。1つ1つの操作が緊張の連続です。でも、パソコンが使えれば、仕事や趣味の幅は広がります。パソコン教室で10年間インストラクターを務め、小学生から90代まで幅広い世代にパソコンの使い方を教えてきたNagomiさん。これまで数々の「初心者にありがちな不安や悩み」を解消してきました。パソコン初心者が覚えておきたい基本操作やパソコンの選び方について聞きました。

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