東芝の不適切会計問題で「みん就」も大荒れ! 「シャープみたいに傾きそうで怖い」「逆に今が穴場」
不適切会計問題で、歴代3社長が辞任する事態に発展した東芝。就職人気企業ランキングでも上位に入る大企業だっただけに、本格的な就活シーズンを直前に控え、学生の間でも混乱が広がっている。
就活中の学生が多く利用することで知られる「みんなの就職活動日記」(楽天運営)の掲示板には、問題が明るみに出た5月初旬から、同社への就職を悩む声が出始めた。
「もう胸を張って社名を言える大企業では無くなってしまいましたね」
「東芝もシャープみたいに傾きそうで怖い…」
就活生から「チャレンジする姿勢に共感」と皮肉も
7月20日に公表された第三者委員会による報告書では、不適切会計が行われた背景に「上司の意向に逆らうことができない企業風土」があったとされた。これについて、学生から失望する声が多数出ている。
「組織である以上、どこの会社でもある程度上司の意向に従う必要があるのは当然だけど、粉飾の直接原因に挙げられるほどまでだと、さすがに社員の方に『ウチは風通しの良い会社ですよ』なんて言われてもまるで信じられなくなってしまう…」
一方で、上司に逆らえないことは「見方を変えれば部下が従順で、チームとしてのまとまりが強くなる、というようにも見れます」と強引に自分を納得させる学生もいる。
だが、経営トップが「チャレンジ」と称して過剰な業績改善を要求していたことと絡めて、「貴社のチャレンジする姿勢、上司に逆らえない社風に共感しました!」といった皮肉も絶えず、イメージダウンは避けられない様子だ。
事務職種志望の文系学生は他の志望企業に容易に切り替えられるが、学校や研究室などの推薦を使って受けていた理系の学生たちはそう簡単にはいかない。すでに推薦で東芝の内々定をもらっていたという学生は、「今後自由(応募)で良いとこ受かるならいいが、今更厳しいだろうし…」とショックを隠しきれない。
ブランド信じる学生「長い目で見ればつぶれないし復活する」
推薦でもらった内々定を辞退してしまうと、「後輩に迷惑がかかるのでは」と懸念する学生も。こうした心配に「学生が不正をしたら内定取り消しなのに、企業の不正で推薦蹴れないのはおかしいでしょ」という指摘が出ていた。
一方で、国内有数の電機メーカーである東芝が、「会計問題ごとき」で立ち行かなくなることはない、とする見方も少なくない。具体的な根拠はないとしながらも、「長い目で見れば東芝はつぶれないし復活すると思います」と楽観視する学生もいる。創業111年で培ったブランド力を信じる人も根強いようだ。
逆に今回の騒動は、自分たちにとってはチャンスだと捉える意見も。応募者が減ることで倍率が下がることを期待する学生もいた。経営破たんしたJALのように、東芝も何年か経てばいずれ就職人気企業ランキング上位に復活するので、「ネームバリューで言うなら穴場」という書き込みもあり、捉え方は様々といった感じだ。
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