新幹線でのアルコール販売めぐり議論 「酒の臭いで気持ち悪くなる」「ビールぐらい許せよ」
お盆休みを前に、旅行の計画を立てている人も多いだろう。例年、期間中は新幹線が人でいっぱいになるものだが、そんな中、はてな匿名ダイアリーに寄せられた「新幹線で酒売るのやめて欲しい」という投稿が議論を呼んでいる。
7月30日に投稿されたもので、「アルコールの匂い嗅いだだけで気持ち悪くなるこっちの身にもなってくれ。しかもギャーギャー騒ぎやがって」と怒りをぶちまける。普通の電車の中では酒を飲んで騒ぐとマナー違反と言われるのに、新幹線では許されることが納得行かない。「たかが数時間、水でも飲んで静かにしてろ」と吐き捨てている。
「ヘッドフォンの音漏れはダメで酒の臭いはいいのか」
東京~新大阪間を結ぶ東海道新幹線を運行するJR東海の公式サイトによると、車内販売では缶ビールや缶チューハイだけでなく、日本酒やワイン、ウイスキーまで取り揃えているようだ。酒を飲まない人にとってはビールの臭いはまだ我慢できたとしても、日本酒は結構きつそうだ。
このエントリーに対し、現在はてなブックマークで多数の意見が寄せられている。投稿主の主張に賛成する人も意外と多い様子だ。
「帰りの新幹線で仕事片付けているときはああいうのに殺意湧くね」
「小田急ロマンスカーでも同様の経験あり。公共の場だからわきまえて欲しいとは思いますね」
中には「飛行機でもビジネスクラス以上のみにして欲しい」という声もある。人と人の距離が近い密室空間で酒を飲まれることが嫌なようだ。
ほかにも、新幹線で隣の人からヘッドフォンの音漏れを注意され、素直に謝ったら隣でビールを飲み出した、というエピソードもあった。「音はダメで臭いはいいんかよ!ってキレそうになった」と憤っている。
「このまま行くと呼吸以外禁止になりそう」と警戒する人も
車内でのアルコール規制派からは、希望する対策として「酒を飲んでいいのはグリーン車だけにする」「新幹線もお座敷列車を走らせてそっちに乗ってもらう」といった案が上がっていた。分煙ならぬ「分酒」といったところだろうか。
一方で、車内で酒を飲まれても気にしない、という人も多い。
「酒を飲もうが飲むまいが静かであればいい」
「ビールと弁当ぐらい許してくれよ」
サラリーマンからは「日本国内の出張で、この季節にビール飲めないのは、非人道的だよ」という声も出る。今年の夏は全国各地で35度を超える猛暑を記録。まさに今飲まないでいつ飲むのか、という心境なのだろう。
アルコールへの行き過ぎた嫌悪感に警戒感を持つ人もいた。この調子で行けば「禁酒車両」ができ、そのうち食べ物の臭いが嫌というクレームのせいで駅弁の販売も消滅。さらに進むと、公共空間では「呼吸以外禁止になりそう」だというのだ。たしかにこれでは息苦しい。
昭和の大らかだった時代を知っている人からは「昔は(新幹線に限らず)どの列車でも飲食していいのが常識だったんだよ」「食堂車でビールを飲むのが楽しみだった」と過去を懐かしむ声も出ていた。
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