好きなアーティストの曲がサブスク配信停止になったらどうする? 「CDを新品で購入する」のは3人に1人
音楽サブスクサービスの利用者が増加傾向にある今、CDの需要はあるのだろうか。ナイルはサブスク利用者を対象に音楽配信に関するアンケート調査を実施、12月28日に結果を発表した。調査は同社が運営するアプリ情報メディア「Appliv」で、サブスクを利用中の10〜60代の男女に12月15日~18日にかけて行い、536人から有効回答を得た。
2023年の1年間で購入したCDの枚数について調査したところ、「0枚」が55.2%と半数以上を占めた。次いで、「1~3枚」が23.7%、「4~9枚」が13.9%と続いた。CDではなくストリーミングサービスを中心に音楽を聴いている様子が窺える。
1日あたりのストリーミング再生時間は「2時間未満」が7割で、ながら聴き
とはいえ、サブスクを利用しながらCDを購入する人もいる。2023年にCDを購入したサブスク利用者232人にその目的を聞くと、最も多かった回答は「好きなアーティストのCDを収集するため」で127人が答えた。次いで「CDのみで聴ける曲のため」「CD特典アイテムが欲しいため」という声があがった。約3人に1人は「推し活のため」と回答したこともわかった。
サブスク利用者がCDを購入した場合、CDに入っている曲はストリーミングで再生しない傾向にあるようだ。CDの聴き方についての最多回答は「CDのデータを取り込んで、スマホで聴く」だった。次に「CDプレイヤーで聴く」「パソコンで聴く」と続いた。
サブスク利用者の中には特定のアーティストのファンもいるだろう。「好きなアーティストの楽曲が利用中のストリーミングサービスで配信停止となった場合どうするか」という質問に対し、約3人に1人が「CDを新品で購入する」と回答。続いて「YouTubeなどの動画サービスを利用する」「他で配信しているストリーミングサービスを利用する」の順で多かった。一方で「諦める」と回答した割合は12.9%となり、あらゆる手段を使ってでも好きなアーティストの楽曲を楽しみたいという気持ちが伝わってくる。
ストリーミングサービスの有料のプランの契約年数でもっとも多かったのは「1年~3年未満」で26.7%。有料プランを利用する理由については、回答の多い順に「気になる曲を無制限に聴くことができるから」「好きな曲を無制限に聴くことができるから」「広告なしで音楽を楽しめるから」だった。無制限が魅力のサブスクサービスであるが、1日あたりのストリーミング再生時間については全体の70.9%が「2時間未満」と回答した。この結果からわかるように、通勤時間や何か作業をしている時間に音楽を聴いているのだろう。