負けず嫌いも行きすぎると、人から見放される原因になりかねない。神奈川県の40代前半男性(サービス・販売・外食/年収450万円)は、何にでも張り合ってくる親友に違和感を抱き、最終的には絶縁を決めたという。
特に酷かったのは、男性の父親が亡くなったときの反応だ。「手続きやら各所への連絡やらと悲しむ暇もなく、途中に親友から来ていた連絡への返信も面倒くさくなり放置していました」と振り返る。
「落ち着いた頃に、親友へ父親が亡くなったことと忙しくて連絡するまで気が回らなかったことを謝罪すると、こちらの親が亡くなったことなどには何も触れず、何に張り合いたいのかわからない『俺も痔で入院して大変だったんだ』との返事が……」
配慮のない親友の言葉に唖然とした男性は付き合い方を考え直し、たまに遊ぶ程度にとどめるようになったという。(文:福岡ちはや)
「『友達の誰々のほうがすごい』と親友自身じゃない人間まで出してきて張り合う始末」
男性は「親友との付き合いは10年ぐらいあり、共通の趣味などもあり、2人で旅行へ行ったりもしていた仲でした」と振り返る。親友の奥さんとも仲が良く、2人の付き合い始めの頃から一緒に遊ぶことがよくあったという。
そのような背景もあり、あるとき男性は親友の奥さんの妹から恋愛相談を受けることになったのだが、心外なことに親友からは「義妹に近付かないでほしい」と言われたそうだ。
「僕自身あまり女癖の良いほうではないのですが、仮にも親友の義妹なのでイタズラに手を出す気もなく、(義妹が)真剣に悩んでいたから『親友夫婦のためにも』と真剣に相談にのっていました」
男性は腑に落ちなかったが、親友に「(義妹に)あえて近づくつもりはない」と伝え、それきり義妹への連絡をやめたという。ところが、この件をきっかけに親友の張り合い癖はますます酷くなっていった。
「他愛のない話なんかでも、『俺のほうがすごい』みたいな張り合いをしてきて、挙句には『友達の誰々のほうがすごい』と、なぜか親友自身じゃない人間まで出してきて張り合う始末」
と呆れ返る。男性が父親を亡くしたのは、そんな親友に辟易としていた頃だった。肉親の死まで張り合いの材料にされたときの失望感と不快感は察するにあまりある。結局、その後の些細なできごとが決定打となり、ついに男性は親友を見限ったのだった。
「遊びに行く予定としていた日を『じゃぁその日に予定しとくよ』と(親友に)伝えていたものを、当日に『何時にそっちへ行く?』と連絡をすると、返信された内容が『予定だったから決定じゃないと思った。もう出ちゃってるよ(笑)』という感じでした。(中略)とても小馬鹿にしたようなリアクションをされ、絶縁を決めました」
絶縁後に親友や奥さんから何度か連絡が来たものの、男性は決して取り合わなかったそうだ。男性は「強いて言うなら、奥さんには気がかかりにさせてしまい申し訳なかった」と若干の悔いを綴っていた。
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