税務署の職員に「もっと働いたほうがいい」と言われたので「もっと税金払えってことですか」と言い返した結果 | キャリコネニュース
おかげさまで10周年 メルマガ読者数
65万人以上!

税務署の職員に「もっと働いたほうがいい」と言われたので「もっと税金払えってことですか」と言い返した結果

画像はイメージ

キャリコネニュースで出している記事の中で、特に反響が大きいのが読者から寄せられた「言い返した」系の体験談だ。言い返す相手は失礼な面接官だったりパワハラ上司だったりと様々だが、実は私も少し前に人から一方的に言われて言い返す、という経験をした。(文:天音琴葉)

※キャリコネニュースでは「あなたが“言い返した”ときのエピソード」をテーマにアンケートを行っています。回答はこちらから。 https://questant.jp/q/G6XUM16E

「年収は500万円くらいですかね」その半分もない私は……

フリーの編集者である私は、世間では個人事業主という扱いになる。そこで昨年8月、税務署でインボイスの登録申請をした。これにより制度が開始した10月から、取引先から受け取った消費税分を納めることになったのだ。

その登録の際に税務署で言われたことは、今でも強く印象に残っている。近所の税務署で職員の指示に従いながら登録申請に必要な書類に記入するだけだったのだが、当時の私は初めてのことで混乱していたため、いくつか質問をしてみた。

60代と思わしき男性職員は質問の流れで、私が納める消費税額をシミュレーションすると言った。そのために年収を知りたかったようで、電卓を片手に、こう聞いてきたのだった。

「年収は500万円くらいですかね」

恐らく悪意はないのだろう。しかし当時、私の年収はその半分にも及ばなかったため、答えるのを一瞬、躊躇した。それまでは、収入が少ないことを恥とはまったく思っていなかったし、むしろ会社員時代とは違い、しがらみなく働けていることに喜びを感じていた。にもかかわらず、税務署の職員のたった一言で、急にいたたまれない気持ちになったのだ。

言い返した直後は一瞬いい気分になったが……

ただ、答えなければ先へ進めないため、おおよその年収を答えた。すると税務署職員は淡々とした表情で電卓に数字を打ち込み、その結果を見せてきた。いわゆる「2割特例」の恩恵もあり、思っていたより少ない金額だった。とはいえ、ほかにも所得税や社会保険料を支払うわけだから、手取りはわずかになる。

そんなことを私が独り言のようにつぶやくと、しっかり聞いていた職員は囁くように言ったのだった。

「もっと働いたらいいと思いますよ」

確かに収入が増えれば、手取りは増える。しかし税金も増えるではないか! しかも囁いてきた相手は税務署職員である。素直に受け取れなかった私は、すかさず次のように言い返した。

「もっと税金払えってことですか」

すると税務署職員は苦笑いしただけで、特になにも答えなかった。私は言い返したことで一瞬いい気分になったが、やはり居心地が悪くなり、書類を提出してそそくさと税務署をあとにした。

しかし帰り道、再び怒りがこみ上げてきた。配偶者はえげつないほどの税金を納めているにもかかわらず、これ以上、我が家から取ろうとするのか! と。このこともついでに言えばよかったと、今も思い返すとモヤモヤしてしまうのだ。

【PR】注目情報

関連記事

次世代バナー
次世代バナー

人気記事ランキング

  1. ぽっちゃり体型&筋肉質の女性、駅で肩タックルしてきた“ぶつかりおじさん”を跳ね返す
  2. 「最後までしてないんです」と言い訳していた夫の不倫相手をラブホ近くの駐車場で目撃! 知らない男と一緒にいて……【後編】
  3. 中学時代のいじめ加害者が35歳で病死 「ざまあみろ!お前なんか天国に行けるか!」と因果応報を実感した男性
  4. 渋谷駅で“ぶつかりおじさん”に「なんでぶつかったんですか?」と聞いてみたら……「お前が! ライン!」回答が意味不明だった
  5. “ぶつかりおじさん”はどう相手を選んでいる? ぶつかられた男性が「厚底靴にグラサン、いかつい風貌」で検証してみたら……
  6. 夫の不倫相手から電話「もしもし、旦那さんから何か聞いていませんか?」 勘のいい妻が発した言葉は……
  7. 「筋肉って大事」――新宿駅で“ぶつかりおじさん”に遭遇した女性 極真空手で鍛えた体幹でカウンター狙うと…「相手は吹っ飛んで転んでました」
  8. 地元でブイブイ言わせていた先輩が事故死 「因果応報」と感じた、ある40代男性の記憶
  9. 「婚約した彼氏の実家が貧乏。両家の顔合わせで……」 女性の悩みにアドバイス集まる
  10. 「釣りに行く」と嘘ついて不倫していた夫 尾行するとラブホテルに車が駐めてあって……【前編】

アーカイブ