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「ジョブカン」「ミクチャ」など幅広いサービスを企画運営するDONUTS Web開発経験者に幅広いポジションを準備

株式会社DONUTS 今川隆行さん

株式会社DONUTS 今川隆行さん

企業のバックオフィス支援クラウドERPシステム「ジョブカン」、ライブ配信&動画アプリ「ミクチャ」に、「単車の虎」「Tokyo 7th シスターズ」などのスマートフォンゲーム、「Ray」「Zipper」など雑誌、Webを連動した出版メディア――。これらはすべて、東京・渋谷に本社を置く株式会社DONUTS(ドーナツ)が企画運営する事業だ。

これだけ多様な事業を行う会社は、どのような考えで運営されており、どんなキャリア採用に注力しているのか。同社に開発グループリーダーとして入社し、現在は採用責任者を務める今川隆行さんに話を聞いた。(構成・文:水野香央里)

5つの領域で多様なWebサービスを展開

株式会社DONUTS エンジニア採用責任者 今川隆行:エンジニア、ディレクター、事業責任者、採用責任者を経て、2022年4月にDONUTSにジョイン。システム開発エンジニアとして入社し、開発グループリーダーやビジネス開発、マーケティングを経て現職。

株式会社DONUTS 採用責任者 今川隆行:エンジニア、ディレクター、事業責任者、採用責任者を経て、2022年4月にDONUTSにジョイン。開発グループリーダーとして入社し、ビジネス開発やマーケティングを経て現職。

――御社の沿革について概要を教えていただけますか。

当社は2007年、代表の西村啓成(ひろなり)と共同創業者の根岸心(しん)によって設立されました。2人は2004年のDeNA新卒第一期生の同期という関係です。現在、社員数は単体でおよそ880名、直近の売上高はDONUTS単体で200億円を超えています。

国内では東京本社のほか、京都と大阪、高知、新潟、福岡、札幌、秋田にオフィスを置き、海外はタイと韓国に拠点を設けています。社名をDONUTSにしたのは「一度聞いたら忘れない社名にしようと考えた結果」と聞いています。

――かなり幅広い事業を展開されていますね。

当社は「ジョブカン」を筆頭に、5つの領域を主軸にWeb中心のサービスを展開しています。各領域は一見すると異なるジャンルに思えるかもしれませんが、シナジー効果によって右肩上がりの成長を続けてきました。

主要事業の概要を説明すると「ジョブカン」は企業のバックオフィス業務を効率化する国内最大級のクラウドERPで、100名規模の会社のバックオフィス業務をひとりで対応できる環境を目指したサービスです。2010年の「勤怠管理」を皮切りに「給与計算」「労務HR」「経費精算」など9製品をシリーズ展開し、累計導入実績は25万社を突破しています。

ゲーム事業の「DONUTS GAMES」は「D4DJ Groovy Mix」「ブラックスター -Theater Starless-」「Tokyo 7th シスターズ」「暴走列伝 単車の虎」をはじめとするゲームの開発・運営を行い、業界No.1となるオリジナルタイトルの創出を目指しています。

ライブ配信&動画アプリ「ミクチャ」は、ライブ配信と動画投稿でコミュニケーションを楽しむことができます。ダウンロード数は国内累計1,700万以上、月間訪問者数は500万人を超える国内最大級のライブ配信サービスに成長しています。

このほか、予約や問診、オンライン診療から経営分析まで一元化できる医療機関向けクラウド型電子カルテ「CLIUS(クリアス)」や、「Ray」「Zipper」などの雑誌やデジタルメディアを展開する出版メディア事業に加え、グループ企業を含めさまざまな新規事業を生み出しています。

幅広いプロダクトに関わる豊富なポジションがある

DONUTSの主軸事業のひとつ「ジョブカン」

DONUTSの主軸事業のひとつ「ジョブカン」

――現在どのような職種のキャリア採用に注力していますか。

特にエンジニアの採用に力を入れています。当社がビジョンに掲げる「PRODUCT FIRST」には、世界にインパクトを与えるために必要なのは優れた経営よりも優れたプロダクト、ユーザーに目を向けて最高のプロダクトを作る集団になる、という思いを込めています。

私たちの価値提供は、プロダクトをこれ以上ないと言い切れるまで追求して作り上げ、それをお客様に届けることです。その価値提供の中心的な存在がエンジニアです。

どんなに優れたアイデアがあっても、それを実現できなければユーザーに価値を届けることはできません。特に昨今では生成系AIなどIT技術の発展は目まぐるしく、私たちの実現したいアイデアに対して、当社のエンジニア組織の力はまだ高まり切っていないのが現状です。

そのため、より強固なエンジニア組織を目指し、新卒・キャリア採用ともにエンジニアの採用を積極的に行っています。

――前職の経験などの応募条件はありますか。

Webアプリケーションの開発経験があれば十分です。前職の業界は問いませんし、自社サービスの会社からでもSIerからの転職でも問題ありません。

当社は様々な事業を展開していますので、応募者の経験やキャリアを踏まえて幅広く活躍できるポジションを提案するように心がけています。どのポジションにも当社ならではの楽しさがあると考えています。例えば「ジョブカン」だけでも事業部内に9つものプロダクトがあり、リリース時期によって使用技術やサービス規模が異なります。

現在、最も規模の多い「ジョブカン勤怠管理」では、アーキテクチャを部分的に見直す基盤刷新のプロジェクトも進めています。この一側面だけ取っても、これだけ大規模なSaaSの基盤刷新の経験を積める会社はそう多くないでしょう。

月間UUが500万を超える「ミクチャ」は、一見すると見た目の華やかさに目を取られがちですが、どのようなスマートフォンのカメラでも快適なライブ配信を実現するためにプリミティブな技術も磨いています。また、オフラインのイベントと連携した展開もあり、Webサービスにとどまらない面白さを感じてもらえると思います。

――さまざまなサービスがあるので仕事の幅も広いのですね。

それぞれの分野で多種多様な技術課題に挑戦することができます。エンジニアとしての成長はどれだけ技術課題に向き合ったかで決まります。その点では、当社は他に類を見ない成長環境と言えると思います。

また、大規模なサービスだからこそ様々な業務で人材が活躍しており、自らの強みやキャリアを実現することもできます。「要件調整は苦手だけどエンジニア能力には自信がある」とか「自社サービスの運用経験がないので不安」といった方でも活躍できるポジションを提案できます。

なお、採用面接では希望する事業部をお聞きしたうえで、応募者の方がこれまで築き上げてきたスキルや経験、思い描く将来像などについても伺い、お互いにとってよりよいポジションを探ることを大切にしています。

目標達成にこだわり「全員リーダー」掲げる

DONUTSが最重視するビジョン「PRODUCT FIRST」

DONUTSが最重視するビジョン「PRODUCT FIRST」

――ビジョンに共感できることも応募条件のひとつになりそうです。

そうですね。「PRODUCT FIRST」に共感して貰えるかは大切にしています。お客様に対して価値が提供できているかが重要と言える方であれば、「良い物を作るためにプログラミングに集中したい」「自分が開発したものを使ってもらうことが嬉しい」など理由は問いません。

もうひとつ大切な要素として、当社は5つのバリューのひとつに掲げている「全員リーダー」があります。目標達成志向や当事者意識に近いものですが、自分が携わった仕事がお客様の手に届く最終段階まで自分がリーダー、責任者という思いを持って仕事に取り組むという意味です。

このバリューを支える企業文化として、当社には自発的な提案が受け入れられる土壌があります。サービスをより良くするためのアイデアであれば、誰が言ったのかは関係なく、理にかなったアイデアは積極的に採用しています。

実際、新卒社員が会議で自分の意見をしっかり発言する様子を見て、キャリア入社の社員が驚いたこともありました。当社の中では当たり前のことですが、社外の視点から当社の文化にあらためて気付かされることがあります。

――エンジニア採用は人材獲得競争が激しくなっています。

特に首都圏での人材獲得競争が激化していることから、当社では以前から「エリア採用」に取り組んでいます。直近では、2022年には6番目の拠点として札幌オフィスを、2024年4月には7番目の拠点として秋田オフィスを設けました。

地方に拠点を置いたのは競争激化のほか、首都圏災害に備える意味もありますが、当社が開催するファッションショー「札幌コレクション」や、「ジョブカン」を通じて関係を築いてきた新潟県糸魚川市や秋田県および秋田市といった自治体と連携し、地域活性化雇用創出にも寄与していきたいという想いがあってのことです。

「地元で働きたい」、または「地方でも対面で働きたい」という方にとって、地方拠点のオフィスでエンジニア同士がリアルのコミュニケーションを取りながら、チームでより良いサービスを作っていける当社の環境は、十分に魅力を感じていただけるものと考えています。

「DONUTS Engineer Meeting」など情報発信強化

「地方でも対面で働きたい」ニーズに応えるオフィスも設置

「地方でも対面で働きたい」ニーズに応えるオフィスも設置

――採用について新たな取り組みを行っていますか。

昨年から「DONUTS Engineer Meeting」と題したイベントを開催しています。当社では非常にありがたいことに「ジョブカン」や「ミクチャ」などサービス名を耳にしたことがある方がそれなりにいらっしゃいます。

しかしながら、DONUTSという企業名を認識いただけるほどの情報発信はまだできておりません。これを逆手に取り「1社でIT EXPOのようなイベントを開催しよう」というのがこのイベントを始めたきっかけです。

当社のように様々な業種や事業展開を行う企業はそう多くありません。このイベントでは、各事業の最前線で活躍するエンジニアがこれまでの仕事を振り返るトークイベントやパネルディスカッションのほか、当社の顧問を務める有名なエンジニアのゲスト登壇など、さまざまなコンテンツを用意しています。

開催形式は、オンラインとオフラインのハイブリッド形式です。東京本社だけでなく、大阪・札幌にもオフラインの会場を設けてオンラインで接続、さらにその様子をオンライン配信しています。過去には「ミクチャ」で配信していた会もあります。

このイベントはすでに7~8回ほど開催していますが、イベントをきっかけに「会社を見学したい」という方がいるなど、応募につながりはじめています。このような外部向けの情報発信を今後も積極的に行っていきたいと考えていますので、これからのDONUTSの発信を期待してお待ちいただければと思います。

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