飲食やサービス業などの接客業で人手不足が深刻化している。特にホテルや旅館などの宿泊施設は24時間稼働しているため、即行で退職するケースも少なくないようだ。
埼玉県の20代男性(福祉・介護/年収500万円)もその一人。「朝6時出勤で23時に退勤。翌日6時出勤が20連勤ほど続く」という無茶なシフトを組まれ、4か月で退職。
「自分の体の負担を考えると辞めて良かったです。長野の山奥ということもあり環境的ストレスからも解放されました……」
と、安堵した様子で書いている。そもそも24時間以上勤務したら翌日は1日休みが妥当だろう。しかし男性のようなケースは珍しく無いようで……。(文:林加奈)
「何をするのかもまともに教えられないまま現場に送り込まれ」
栃木県に住む20代女性(サービス・販売・外食/年収400万円)も、ホテルを2か月で退職した理由が「超長時間勤務」だったと明かしている。
「そもそもが25時間勤務に残業や月一のミーティングは31時間勤務になります」
と、体を壊すようなシフトを組まれてしまったという。丸1日プラス7時間働くのだからさすがに長すぎる。よく2か月も働いたと言ってもいいくらいだ。
一方、派遣としてホテルで働いたものの即行で退職したのは30代女性(東京都/サービス・販売・外食/年収400万円)。わずか2週間で退職した理由は、半日ほどの研修で基礎を教えられ、実戦練習を1回行なっただけで翌日から実務に就かされたことだ。
「時給は良いが何をするのかもまともに教えられないまま現場に送り込まれ、その場でも何をするのか知らされないまま」
「知識があればわかる内容なのだと思うが、全然理解できない」
と不安しかない状態でホテル業務を任されてしまった。その上、
「終わりの時間もあまりはっきりしていない。休憩時間も明確でなく、誰が現場の上司なのかもわからない。わからないことだらけで苦痛だった」
やはり長時間労働になりやすい職場だったようで、労務管理もずさんだった。2週間もよく耐え抜いたというほかない。女性は「不安が強すぎて恐怖心から身体に異変が出ていたが、やめてスッキリした」と、投稿を結んでいた。
※キャリコネニュースでは引き続きアンケート「仕事を即行でやめた人」を実施しています。回答ページはこちら https://questant.jp/q/HF78WM9H