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「クソバイス」は助言と見せかけ持論を押しつけ 「働いていたらお子さんが可哀想」にイラッ!

12月7日放送の「スッキリ!!」(日本テレビ)で「クソバイス」というワードが取り上げられ、ネットで話題になっていました。この造語を生んだコラムニストの犬山紙子さん(33歳)は、番組の中で言葉の意味をこう説明します。

「一見アドバイスと見せかけて、上から目線で自分の持論を押し付ける行為です」

クソみたいなアドバイス、略して「クソバイス」。あまり品のいい言葉ではありませんが「ああ、あるある!」と共感する人もいるのではないでしょうか?(文:篠原みつき)

上司が「もうちょっと日焼けした方がいいんじゃない?」

犬山紙子さん公式ブログより

犬山紙子さん公式ブログより

犬山さんによると、たとえば働くお母さんが子どもを保育園に入れるとき、「まだ小さいのにお母さんと離れさせて可哀想」「小さい時は一緒にいたほうがいいんだよ」などと言われることを指すそうです。

番組では女性たちに「どんなクソバイスを受けたことがあるか」と街頭インタビューしました。自営業のワーキングマザー(47歳)がイラッとしたのは「働いていたらお子さんが寂しがるよね。かわいそうだよね」というもの。

彼氏のいない20歳の大学生は、彼氏のいる友人から「勉強って頑張らなきゃできないけど、男って放っておいてもできるじゃん」と言われたことに憤っています。

49歳の保育士の女性は、子どもが幼いころ言葉の発達が遅かったため「いいわね○○ちゃんは、いつまでも可愛くて赤ちゃんで」とママ友に皮肉られました。そして「赤ちゃんぽくしないためには、お母さんも努力しないといけないのよ」とアドバイスされたそうですが、この女性は18年前のことをハッキリ覚えていました。

職場では、なぜか外見への口出しに閉口する人が多いようです。「いい歳なんだからその笑い方なんとかしたら」(35歳・会社員)、「やせたら可愛いのに」(28歳・会社員)と言われる人も。上司に「もうちょっと日焼けした方がいいんじゃない?」(23歳・アパレル関係)と言われた色白の女性は、「焼けて何の得があるんですか!」と返したそうです。

「クソなのに真剣に受け止めて悩むのはもったいない」

家族の言葉にイラつく人もいる。3児の子育て中のママ(26歳)は、姑から「化粧をおとなしくした方が、母親なのに、と言われるけど負けません!」と宣言した。

しかし最も多かったのは、実は夫からのクソバイス。子どもを産んでからミニスカートをはいていたら「もっとママの格好しなさい」と言われた人や、「服が全部一緒。もっと違う服を買いなさい」など。

犬山さんも、普段子育てに協力しない夫の「子供はノビノビ放っておけば勝手に育つ」という発言をクソバイスとして挙げつつ、対処方法をこうアドバイスします。

「クソバイスなのに、真剣にそれを受け止めて悩んじゃうのは本当にもったいない。真剣に悩まない、受け流すっていうのが一番いいかなと思います」

ネットには番組を見た視聴者からは「クソバイスあるあるやー!」「『うちの子こうだった』てのがどれだけクソバイスか、考えたらわかるじゃない」と共感の声が上がる一方、首を傾げる意見もありました。

「意味を理解しないで相手のアドバイス全否定する人出てきそう」
「都合の悪いことを言われる行為をクソバイスというひと言で片付けることがクソ」

ネットの批判に「朝からクソクソ言って申し訳ない」と土下座

言葉が先行して、真剣なアドバイスを言えなくなるという懸念です。確かに良かれと思って言ったことが「クソ」と言われれば、立つ瀬がありません。反響の大きさから犬山さんは、その日の午後のブログでこう説明を加えました。

「クソバイスはしている間自分の方が上に立てたような錯覚もあり、非常に気持ち良くなる。キャバクラで女の子に説教するとおっさんとほぼ同じ」
「自分にとって嫌なアドバイスは全てクソバイスではない。言われてチクリとしても、相手が事情をちゃんと知った上で、あなたのことを本当に思って言ってくれることはとても大切なアドバイス。その時相手は気持ちよさそうな顔をしていないはず」

そして最後に「朝からクソクソ言ってしまい申し訳ないです」と土下座の写真をアップしていました。ネットの苦言を、真摯に受け止めたようです。

あわせてよみたい:科学的研究が導き出した「できのいい子」の親の共通点

 

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