中学時代にいじめ被害 「貴女の気のせいよ。貴女から歩み寄りなさい」と女性教師に言われた女性の記憶
“時間は薬”と言われるが、長い年月を経ても過去の記憶に苦しむ人はいる。投稿を寄せた兵庫県の30代女性もその一人で、
「中学時代、ベテランの女性担任がいじめに対して無関心で、いじめを受けている私に対し『貴女の気のせいよ。貴女から相手に歩み寄りなさい』としか言わず……」
と、20年ほど前のつらい体験を振り返った。同級生からいじめを受けたことに加え、守ってくれるはずの教員に見捨てられたことで、心に深い傷を負ってしまったようだ。(文:天音琴葉)
「貴女だけの特別措置法」と教師が始めたのは…
当時中学生だった女性は教室でいじめられ、「つらいから帰りたい」と訴えたが、この女性教師は「あと4時間よ。頑張りなさい」と言って、帰ることを許さなかったという。おそらく大ごとにしたくなくて、保身から出た言葉だろう。
「挙げ句の果てに頼んでもいないのに毎朝最寄りのバス停まで車で迎えにきた。担任曰く『貴女だけの特別措置法』らしい」
これは学校の指示だったのか教師による独断だったのかわからないが、いずれにしても女性は休みたくても休めず、追い詰められた気がしたに違いない。素人目にも逆効果である。
その一方で当該教員は、いじめられていない生徒が「教室にいるのがつらい。自分も〇〇さん(女性の名前)みたいに、いじめられるかもしれない」と訴えたときには「別室登校」を許したそう。
次にその生徒が体調不良を訴えると、「自宅学習」を許可したというのだ。これは差別だと思われても仕方がない。扱いの差に女性は到底納得できず、憤りを感じただろう。
「いじめ加害者と学校は、死ぬまで許しません」
と投稿を結んだ。
いじめの加害者をはじめ、傍観した生徒、見捨てた教師を許せないという女性の気持ちは理解できる。だが許せないという感情は想像している以上に自分の心を蝕むもの。自分のために許すという方法があることを伝えたい。