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何があった!?友人に「黒塗りFAX」で返信された女性 長い時を経て「あの時のことは絶対に忘れない」とメールしてしまう

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友人との間に生じた亀裂が、数十年経っても心のしこりとして残り続けることがある。投稿を寄せた60代女性が友人との絶縁エピソードを明かした。

「仲が壊れたきっかけは忘れてしまいましたが、私の中では『裏切られた』という記憶が今でも残っています」

一体何があったのだろうか。(文:天音琴葉)

「オタク系」趣味サークルで出会った親友たち

今から30年近く前、ネットもメールも普及していない時代。当時リーダーとして「今で言うちょっとオタク系」の趣味サークルを立ち上げた女性は、そこで出会った関東在住のAさん、北陸在住のBさんと特に親しくなった。女性が二人を引き合わせてからは、3人で手紙や電話、FAXで交流を楽しんでいたという。

しかし、その関係は突然終わりを迎える。「仲が壊れたきっかけは忘れてしまいました」というが、Aさんから「ホントに大切な友達なら、他の人に紹介しなければいい」といった発言があったことを覚えており、女性は「二人で私を仲間はずれにした図」だと感じた。

納得いかなかった女性は思いの丈をFAXに綴り、おっとりした性格のBさんに送った。しかし、返ってきたのは、想像を絶するものだった。

「真っ黒に塗りぶされたFAXがそのまま送り返されてきて『読んでないからね』とだけ書いてありました」

やはりBさんはAさんの味方であることがはっきりした瞬間だった。

同性が信じられなくなった女性は“男”に走り「とことん転落してしまいました」

この黒塗りFAX事件は、女性の心に深い影を落とした。

「それ以来、私は女性不信、同性の友達不信になり、お恥ずかしいながら『男』に走ることになり、離婚までとことん転落してしまいました。まぁ、離婚には他にも要因はあったのですが」

と、その後の人生にも影響が及んだという。

ところが今から十数年前、思わぬ形で元友人たちと再び接点が生まれる。まずAさんから連絡があり、電話で話した。その後、おそらくAさん経由で連絡先を知ったのだろう、Bさんからもメールが届いた。

「久しぶりだし、別に今更どうこうということはなかった」と、女性は当初、Bさんと穏やかにメールで近況などをやり取りしていた。しかし、そのうちに、

「ふつふつとあの時のことが思い出され、読まれなかったFAXの代わりに書いてやれ、と思い」

長年胸の内に秘めていた思いが、黒い感情となって蘇ってきた。そして、メールの最後に、積年の恨みを込めた一文を書き加えた。

「『真っ黒なFAXを送り返された、あの時のことは絶対に忘れない。今でも許していないからね』みたいな殺し文句を打って送りました」

これが長年抱え続けた思いに対する、女性なりの「精一杯の復讐であり、仕返しでした」と振り返った。この復讐メールを送って以来、二人とは完全に「絶縁状態」になったという。

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