「最近の新卒はレベルが低い」は偏見ではなかったのか? 企業が「中途採用」に本格的に力を入れ始めた理由

レベル低下の実感には理由がある

レベル低下の実感には理由がある

空前の「売り手市場」といわれる2017年卒の就職戦線だが、採用担当者にとっては頭の痛い話が多いようだ。人手不足の人材獲得競争の中で、「満足する人材が質・量ともに確保できていない」という声が続出しているのだ。

優秀な人材は、みな大企業に取られているから――。そう思われがちだが、原因はそればかりではない。新卒者の人材レベルが全体的に低下しているのは、いまや採用現場での常識。「ゆとり教育」のせいかと思いきや、実はもっと根本的な問題があるようだ。

人口は減っているのに、なぜか増えてる「大学生の数」

「第二次ベビーブーム(1973年)をピークに出生数が右肩下がりになっているのに、大卒生の人数はなぜか増えている。定員を拡充する大学もあって、さほど優秀でない人でも『有名大卒』の肩書きを得られているのだから、人材の質とのギャップが大きく感じられるのは当然です」

ある専門商社の採用担当者は、こう厳しく分析する。1991年には25.5%だった大学進学率は、2009年には50%を突破。1991年には52万人だった大学入学者数も、2005年以降は60万人を超える水準で推移している。

出生数は減ってるのに

出生数は減ってるのに

こうした状況から、新卒者に対して「人材のレベルが下がった」「応募者プールが薄まった」という印象を抱くのは偏見とはいえないだろう。選考に値する「使えそうな人材」の割合が下がり、出会うのが難しくなっているわけだ。

特にネット経由で応募が大量に届くようになってからは、さらに難易度は上がったようだ。産業構造自体も変わりつつあり、エンジニアなど専門的なスキルやセンスが問われる仕事は、地方の高専などにターゲットを移す「大卒離れ」も起こっている。

新卒者への注目度が下がる中、期待を集めているのが「実務経験者の中途採用」だという。メガベンチャーやスタートアップはもちろん、これまで「生え抜き」にこだわってきた大企業も人事制度を見直すなどして受け入れ体制を整備している。特に先進的なテーマを扱う部門は、デキる人材が喉から手が出るほど欲しい状況だ。

対面が苦手な人は、ネットで情報を受け取る方法も

中途採用者は、一度は他社の採用フィルターを通過した実績があるうえ、一定の教育も受けている。特に有名企業に採用されたものの、実力を発揮できず燻りながら会社に張り付いている人材は、他社からすると何とかして引き剥がしたい存在だ。

とはいえ、働く人の側にも言い分がある。ひとつは待遇の問題で、転職先で「大手企業並みの雇用の安定性や給与額が確保できるか」ということ。しかしこの点は、すでにメガベンチャーを中心に対応している会社が少なくない。また、そもそも大手といえども業績次第ではリストラもありうるので、中長期的な将来性・成長性を見据えた判断をする人もいる。

経歴が思わぬところで活きることも

経歴が思わぬところで活きることも

もうひとつの問題は、「これまで積み重ねてきた経験やスキルが、転職先で本当にうまく活きるのか、イメージできない」ということだ。これはミスマッチのリスクだけでなく、特に新しい技術分野が生まれる過渡期において自分のスキルが思わぬところで求められるチャンスにもつながる。

そのような求人を自分で探し、採用担当者とすりあわせをすることももちろん可能だが、多忙な中で多くの会社とのマッチングを探すのは難しい。そこで頼りになるのが「転職コンサルタント」の存在だ。職歴やスキルを伝えることで、自分に合った転職先を紹介してくれる。

ただ、対面で自分の希望を伝え、「その会社はムリ」と言われることが苦手という人には、ウェブから必要情報を入力してメールで情報を得るサービスもある。インテリジェンスが運営するdodaの「合格診断」では、自分が転職できる可能性がある企業のリストをメールで受け取ることができるものだ。

》》あの会社への「転職可能性」を無料診断《《

「想定外の会社」との出会いが新しいチャンスに

合格診断をする対象企業は、社会人にアンケートした「転職人気ランキング」に入った300社。いずれも魅力の高い会社だ。この中から申し込み時点で求人を出している会社をピックアップし、スキルなどをマッチングして転職先の候補を提案してくれる。

専門家に話を聞いてもらう

専門家に話を聞いてもらう

最大のメリットは、憧れの会社への転職可能性を無料で診断してもらえることだが、もうひとつ、「思ってもいなかった会社」「知らなかった魅力的な会社」との想定外の出会いがあることも見逃せない。自分の可能性を広げるチャンスになる可能性があるからだ。

さらに希望すれば、「転職可能性」のある会社に関する詳しい企業情報や、合格するための応募書類の作成方法などを、dodaのキャリアカウンセラーから提供してもらうこともできる。転職の可能性をより高めるためには、ありがたいサービスだ。

このようなサービスは転職会社が採用企業からフィーを受け取るため、求職者は無料で気軽に利用することができる。いますぐに転職しようと考えていない人でも、「いまの会社以外にも働ける職場がある」ことを知ることは、精神衛生上よいものではないだろうか。

》》キャリアカウンセラーが無料アドバイス《《