手数料5%は「なかなか無視できない」 パチンコ業界がついにキャッシュレス化へ動くも、ユーザー負担の多さが懸念か | キャリコネニュース
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手数料5%は「なかなか無視できない」 パチンコ業界がついにキャッシュレス化へ動くも、ユーザー負担の多さが懸念か

画像はイメージ

僕はこのキャリコネで、パチンコに関するコラムをもう結構な本数書いてきた。その間、業界に関わる色んな人からお叱りを頂戴することもあった。中には蛇蝎のように僕を嫌っている方もいるらしい。

でも、まあ、結局僕があれこれ嫌な話を書くのも、パチンコ業界がちゃんとしたレジャーとしての”国民の娯楽”であり続けることができていないからなんで、僕を敵視するのは筋違いだ。

右肩下がりでユーザーが減ってるような業界なのに、外から批判の一つも書かれないなんてあり得ないでしょう。ただ、こういう嫌なことばっかり書いてきた僕も、久々に心が躍っている。なんと、パチンコもとうとうキャッシュレス化の動きが具体的に見られるようになったのだ。(文:松本ミゾレ)

このご時世、現金オンリーはダメだ

パチンコ業界は、日本の不景気や娯楽の多様化によって、ここ20年は苦境を強いられている。ユーザーは老人ばかりだし、今の若者にとってパチンコ・パチスロのイメージは最悪に近い。

既に健康増進法の改正によって、店内はタバコ臭さとも無縁になったにも関わらず、昔からの印象が悪すぎて、それを業界も何故か能動的に払しょくさせようとすらしないものだから、未だに「副流煙の害がありそう」、「治安が終わってそう」だなんて、パチンコをやりもしない人から、勝手にそう思われている。気分パチパチなんちゃらのCM作るより、そういうところの告知が大事だと思いますよ。

パチンコ・パチスロもここ数年でスマートユニットが普及し、実際に玉やメダルを手にとる機会も減り、以前より各段に衛生的にはなっている。が、これもパチンコやパチスロをやらない人は知らないだろう。

業界の内部は色々と革新してきたが、どうしても元々の印象が悪すぎる。今も学校やマンションの近くにホールを建てますってなると、大なり小なり反対の声が出る。実際には騒音対策もほぼないに等しいにも関わらず。なんか同情しそうにはなるね。

で、極めつけに「もう未来がないだろうな」と前々から思っていたのが、このご時世に現金オンリーだという点。貸し玉、貸しメダルを借りるのは現金のみの受付というのは、これだけ世間でクレジットだの電子決済だのコード・QR決済だのが当たり前になっている日本で、どうしても1400周ぐらい遅れて感じられた。

ところが、そんな状況も変わるかもしれない。決済サービスを提供するPPPと言う会社が、パチンコホール向けのキャッシュレス決済サービスを展開しようとしている。その名も「PPPay」。6月15日の発表によれば「提供準備が完了した」という段階だという。

実はこの流れ、突然出てきた話ではない。パチンコのキャッシュレス決済導入については業界団体の日本遊技関連事業協会(日遊協)も、業界の重要課題として明確に打ち出していた。僕も、新規ユーザーに対しての門戸は可能な限り広くするべきだと前々から思っていたし、キャッシュレス化もやるべきだと思っていた。業界でこういう動きが見えたというだけでも爆発的な進化を感じてしまう。

ただしユーザー負担の手数料は5%

しかし、他の業界を見るとキャッシュレス決済も問題がないわけではない。店舗には導入にかかる手数料が少なからず発生するし、業態によってはこれが重荷になっているケースもチラホラ目にする。

PPPayの場合は既にこの手数料を明らかにしており、ホール負担率0.25%を謳っている。これはクレジットカードやQR決済といった従来の大手キャッシュレス決済の店舗負担率と比べても低めに抑えられており、負担を危惧するホール向けへの訴求も兼ねた数字と言えるかもしれない。まあ、僕は現存ホールの内情にそこまで明るいわけでもないからあんまり無責任なことは書けないけど。

一方でもっとも気になるのが、ユーザー側が負担する手数料。こちらはシステム利用料として5%かかる。

5%。これはまた……なかなか無視できない。塵も積もれば山になるといった数字で間違いない。ホール負担率を低くし、エンドユーザーにちょっと多めに負担させるというバランスかな? 素人目にそう見えてしまう。

それでなくとも現在、日本の大半のホールは非等価だし、1000円あたりの貸し出し玉数が少ないという地域も多い。現金遊技の場合、借りた時点で欠損が生じているというのが当たり前なのが現状。

いくら遊技とはいえ、PPPayを利用してしまうと、ここにさらに5%の利用料も発生するわけだから、軽く考えることはできない。ユーザー目線で考えると、この手数料5%を気にするまでもないぐらい、普段から釘を開けていて、設定配分も良いホール。そういうところでないとまずダメ。お話にならないということになる。

釘も設定も渋い店なのに、こういうキャッシュレス決済を無理して導入しても、意味がないということだ。

もう1つ、気になるのはユーザーの利用限度額である。これは日に2万円、月に8万円までと設定されている。現在のホールの遊技機事情からすると、正直こんなの、ほとんど足しにならないというか、アテにできない数字である。

なので「現金はないけど、ホールで遊びたい」という人を引き付けるほどの訴求力はないはずだ。依存症対策にもなる微妙な少なさというか。あ、でも低貸ししか打たない人にとっては、これでも十分魅力はあるのかもしれない……。

現実的には「天井目指してたけど、2000円ばかし足りないが、コンビニATMに行くのも面倒だ」みたいな人が手数料の痛手を甘んじて利用する、みたいな使い方が主流になるのかな? まさに最後の手段、といった塩梅で。そのぐらいの方がいいのかもね。

この辺まだちょっと不透明だけど、きっと導入されればまた利点も見えてくるのだろう。あとは、ホールへの導入初期費用なんかも気になるが、ともかくこういうとこから、新時代はスタートするのかもね。意外と。

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