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「世帯年収1000万円超」と聞けば、余裕のある生活を思い浮かべる人は多いかもしれない。しかし、現実はそう甘くないようだ。
「絶対に世間様の想像とは違う」
そう投稿で切り出した岡山県の50代女性(事務・管理/世帯年収1300万円)は、夫が800万円、自身が500万円を稼いでいる。しかし、その暮らしぶりについては「そもそも世帯年収だけで暮らしは決まらない」と断言する。(文:篠原みつき)
「子供の人数と進学先、実家の太さによるところが大きい」
現在、文系私大2年で自宅通学の息子と、来春からは理系私大へ進学し一人暮らし予定の高校3年の娘がいる。
多子世帯ではないため支援はゼロ。理系学部への支援も所得制限で対象外だ。さらに「わたしの父は鬼籍、母は特養入所中、夫の実家は慎ましく年金暮らし」といい、頼れるところはなく全てが自力だという。
「毎年4月に前期分、9月に後期分の学納金が落ちる。2人で約130万。年間で260万。夫婦のボーナスが全て消える金額」
息子はアルバイトをしているため小遣いは渡しておらず、遊ぶお金や駅の駐輪場代、学食費用は自分で出している。親が負担するのは部活の遠征費や定期代などで月に約3万円。娘も進学後はアルバイトをするだろうが、国家試験を受ける学科のため上の子よりは少ないと想定している。
「セキュリティも考慮した家賃が掛かり月12万ほど仕送りが要ると考えている。子供に最低限かかるものだけで月に約15万が消える」
さらに家のローンが7万円。世帯の手取りは月に約60万円だが、夫婦の老後のため、個人年金に2.2万円、iDeCoに4.3万円、NISAに4万円を掛けている。
小遣いが夫3.5万円、女性自身が2万円、娘が7千円で、残りは21.3万円。ここから食費、光熱費、通信費、車両費、保険料、被服費、理美容費、特別費の積立てなどを賄うとなれば、「全く贅沢できないと想像がつくと思う」と明かす。
「奨学金を借りさせないためだ」
日々の生活は徹底して堅実だ。
「スーパーでは値引きシールを探すし、外食は月に1回もない。お米は知り合いの農家から直接購入し、野菜は義父が作ったものを有り難く頂く。出かける時はマイボトルが必須」
電気はオール電化で最も得になるプランを選び、水は節水用のシャワーヘッドに替え、洗濯機は水の使用量が抑えられるドラム式。スマホはもちろん家族4人ともサブブランドで、Wi-Fiとキャリアを揃えて割引を適用させている。
「車は1人1台の地域だか新車は買えない。わたしは子供の部活の送迎や自転車を載せる都合でミニバンだが、夫は軽四。わたしもミニバンがダメになったら、送迎も終わっている頃なので、軽四かコンパクトカーにする予定」
保険は5年に1回ほどの頻度で担当のFPに依頼して見直し、夫の仕事着は株主優待、女性自身は仕事用も私服も兼用している。
「ポイ活をして美容院はそれで賄う。ネイルサロンやマツエクは行ったことがない。旅行なんてオリンピックよりも間が空く。海外は行ったことがない」
ふるさと納税も、洗剤や紙類などの生活必需品か、質より量の切り落とし肉と決めている。世帯年収が600万円程だった結婚当初の生活レベルを変えないようにしているという。
あるとき、娘に「うちは出掛けないね」と言われた女性は、「奨学金を借りさせないためだ」と答えたそうだ。
夫婦ともに厚生年金で、個人年金やiDeCoもあるため「老後の心配が少ないのは恵まれていると思っている」と語る女性。「猫が2匹いることが、唯一の贅沢か」と結んでいる。
※キャリコネニュースでは「『世帯年収1000万円以上』の世界ってどんな感じですか?」をテーマに投稿を募集中です。回答はこちらから https://questant.jp/q/QLE1FGOD
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