ニオイを注意された外国人社員が逆ギレ「スメハラなんて化粧品メーカーの造語!」 日本の職場は嗅覚が敏感すぎるのか? | キャリコネニュース
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ニオイを注意された外国人社員が逆ギレ「スメハラなんて化粧品メーカーの造語!」 日本の職場は嗅覚が敏感すぎるのか?

悪意がないニオイとどう向き合うか

悪意がないニオイとどう向き合うか

最近話題にのぼることが多い「スメルハラスメント」。職場において体臭や口臭などニオイによって周囲に不快感を与えることだが、本人がまったく気づいておらず、周囲は辛いながらも注意しにくいのが悩みどころだ。

そんな中、8月30日にQ&AサイトのYahoo!知恵袋で「スメルハラスメントって一般に認識されたハラスメントなのでしょうか?」という質問があった。相談者は人事担当者らしく、東南アジア系の男性社員が周囲のクレームを受けたようだ。(ライター:okei)

「社食の納豆やキムチの販売差し止めを申し入れたい!」

ところが男性社員に対し、相談者が「スメハラと言われているので口臭に気遣って欲しい」と伝えたところ、強い口調でこう反論されたという。

「スメハラなんて、日本の化粧品メーカーやガムメーカーの造語。もし私がスメハラだと言われるなら、社食の納豆やキムチをスメハラとして販売差し止めを申し入れたい! 名誉毀損で裁判してもいい」

相談者は困惑し、「スメハラは懲戒理由にできるのか、懲戒は無理としても採用条件に『体臭が他人に不快感を与えない』を入れても良いものか」と尋ねていた。

確かに食べ物のニオイや体臭は、周囲に嫌がらせをするために故意に漂わせているわけではない。それを強引に「ハラスメント」の概念に混ぜて、「スメハラ」などと侮蔑的な呼び方をつけるのは、他者に対する敬意があまり感じられないのは確かだ。

それでも回答者からは、「被害者」の観点からこんな回答が寄せられている。

「『スメハラが造語であろうとなかろうと口臭が周りから嫌がられていることを自覚して対策をとってほしい。納豆やキムチの匂いではない。名誉毀損で裁判も、やりたいならどうぞ』という内容の反論でいいと思いますけど」

ニオイ対策商品が「前年比2倍」と売り上げ絶好調

なお、同日放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)では、このスメハラ問題を取り上げており、相談者はこの番組を視ていたようだ。個人ではなかなか注意しづらいため、企業は「ニオイケアセミナー」なる社内研修を行い、意識改革を始めていると紹介していた。

ところがこのセミナーを行っているのが、とある男性用化粧品メーカーだ。40代に絞ったニオイ対策商品を開発し、シャンプーは前年比2倍と売り上げ絶好調。これではあまりにも冒頭の男性社員の反論の通りではないか!

番組には医師が登場し、「社員の士気にも関わるため、体臭は経営にも影響している」と警告していた。ビジネスマンが「自分はニオってるんじゃないか、人に迷惑をかけているんじゃないか」と自信をなくし、対人関係に消極的になるらしい。

Q&Aの回答者は、ニオイの改善命令に従わなければ懲戒も可能だという。社員が気持ちよく仕事するためにはこうした判断がありうると思いつつ、職場のグローバル化が進む中で不寛容すぎる気もする。逆に日本人だって、外国人社員から「生魚クサイ」と思われており、多数だからハラスメントと呼ばれないだけではないか?

あわせてよみたい:【悲報】日本人の疲れ方がやばい

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