漫画は読書の範疇に入るのか ネットで議論、「読み手が想像を働かせないから読書ではない」という声も
トピック内では、「読書とは活字が主の本を読むことをさす」「漫画は読むというより見るもの」など、漫画は読書ではないという意見が続出。漫画が好きという人からも、「会話文がほとんどで、論理的な組み立てのある段落などがない」として、漫画は読書ではないという書き込みも見られた。
一方で、「公立図書館に漫画が置かれるようになった」などと、漫画がすでに市民権を得ている、といった指摘もある。
「原文がしんどいので現代語で読んだ『源氏物語』は何が何だかさっぱり分からなかったのですが、牧美也子さんの『源氏物語』を読んで、ああ、そういう話だったのか!と初めて分かりました」
たしかに、古典や歴史関連など、原文だけでは理解が難しい内容でも、漫画であれば理解しやすくなるケースもあるだろう。
9月13日には、読売新聞のニュースサイト「YOMIURI ONLINE」は発言小町のトピックを取り上げ、「漫画は『読書』だと思いますか?」という記事を掲載した。
記事内では、回答の割合を表した円グラフを掲載。内訳を見ると、「読書だと思わない」が66%、「読書だと思う」が21%、「その他」が13%だった。大半の人は、「漫画は読書ではない」と思っていることがわかる。
「ネットや漫画で知った知識は下劣とみなす考えは典型的な老害」
発言小町の記事は13日、2ちゃんねるでも拡散され、賛否両論が出ていた。
「普通に読書だろ。 漫画は書物じゃないのか? 書物を読むのが読書だろ」
「そもそも、漫画にかかわらず、書いてあるものを読むから読書って言うんじゃねーの?」
「漫画は読書だ」、という書き込みが意外と多い。中には、「新聞や小説で知った知識は高尚なのに、ネットや漫画で知った知識は下劣とみなす考えは、典型的な老害だ」と主張する声も挙がっていた。
一方で、「漫画は読書ではない」という意見もやはりあった。
「漫画は絵から情報を読み取るのだ、字だけ読む読書とは別カテゴリーだろ」
ほかにも「文字に依って脳内スクリーンに映像を結ぶのが読書」という書き込みも。絵が多く、視覚情報の受け取りが多い漫画は、読書とは言わない、という主張だ。
文化庁が毎年実施している「国語に関する世論調査」では、漫画は読書量の統計対象に含まれていない。一般的には、漫画は読書とは言わないと考えるのが妥当かもしれない。ブログの自己紹介欄ならともかく、履歴書の趣味欄や面接においては、漫画は読書に含めないほうが無難だろう。
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