「自由な働き方がいい」と社員が言っても鵜呑みにしてはいけない 優しく縛ってあげる方が自律化への近道になる

エーリッヒ・フロムの古典的名著に「自由からの逃走」(邦訳は東京創元社刊)があります。学生時代にそのタイトルを見たとき、私は「からの?」と疑問に思いました。一人の尾崎豊ファンとしては(勝手な解釈ですが)、自由とは求めるもの、欲するものであり、決してそこから逃げたくなるものではないと思っていました。

しかしその本を読み、その後、社会に出て実際の組織を経験したりして、今では「自由とは怖いものだ」としみじみ感じています。なぜなら、自由にしていいよ、というのは、それを言われた人にとって、ある種のプレッシャーであり、負担であり、脅迫でもあるからです。(文:人材研究所代表・曽和利光)

裏にある「自己責任」を脅しと感じる人もいる