「20代後半独身・彼氏なし」はそんなに悪いこと? 周囲がうるさいと訴える女性への忠告が切実すぎる
先月の発言小町に「20代後半で独身、彼氏無しってそんなに悪いことですか?」というトピックが立ちました。トピ主は会社員の女性で5年彼氏がいない独身。読書や旅行にハマり、充実しているので「今は彼氏はいりません」と断言します。
ところが、おせっかいな叔母や祖母、職場の同僚・上司などが「いい人いないの?」としつこく、彼氏を世話してやろうとしてきます。嫌がると「ノリが悪い」「孫の顔を見せたくないの?」などの、心無い言葉に後から涙が出ることもあるそうです。(文:篠原みつき)
「40代の婚活は本当に辛くて地獄ですよ」
シングルマザーで苦労した母親は「結婚しなくてもいいんじゃない?」と言うことだし、年の近い兄に孫は任せた!などと書いています。彼氏がいないのは、そんなに周りに言われるようなことなのか、「親不孝なんでしょうか?」と問いかけ、
「芸能人だって30~40歳以上で熱愛!結婚!って話題が少なくないし…強がって彼氏いらない!て言ってるんじゃないし…本当に今はいらないんだし…」
とぼやいていました。確かにまだ20代。家庭を持てばやりにくいことを今楽しむのも悪くないでしょう。しかし芸能人は見当違いの見本ですし、「今は」ということはいずれ結婚したい気持ちもあるということです。
やはり多かった返信は「紹介してくれるうちが華」「悪くはないけど、結婚する時期・産める時期は限られている」とシビアに諭す声です。
「今はうるさいでしょうけど30代後半以降は誰も紹介してくれなくなります。で子供を産むチャンスを逃します。で一生1人を覚悟するのが40代です」
さらに切実だったのは「私もそうでした」という経験談です。
「今になって20代のうちに結婚しておけばよかった~!と思います。40代の婚活は、本当に辛くて地獄ですよ。未だに婚活中の友人たちの話は、涙なしでは聞けません」
「結婚なんて30歳をまわってから考えればいい!子どもも別にもたなくてもいい!と、要はその時の流れに身を任せて生きていました。そして今。子どもができず不妊治療に通っています。高度不妊治療といわれるステップまで進んでいます」
同様の書き込みは複数ありました。産んだとしても育てるには気力体力が不可欠なので、ほとんどの人が口を揃えて「子どもが欲しいなら今から動かないと」と、忠告します。
「なんとなく、いつかしたい」で時期を過ぎてしまう人たち
もちろん、少数ながら「全然悪くない」と励ます人もいます。
「独り身イコール不幸ではない。人それぞれ幸福の価値観は違うんだから放っておいて欲しいよね。結婚イコール幸福でもないし…」
これもまた真実で、結婚したらせっかくのキャリアがフイになり、モラハラ夫に悩まされるかもしれません。本当に結婚に興味がない人もいるので、周囲は既存の価値観を押し付けるべきではないでしょう。ただ、人生は一度きりで、若い時間は戻りません。せっかく出会う機会があるならば、「頑なに避けていないで柔軟に考えて、男性の友人をつくってみては」とアドバイスする人もいて、筆者もこれに同感です。
書き込みには、「一生一人で生きる覚悟があるなら」と迫るものも多数ありましたが、最初から「絶対結婚しない」と決めていた人はほとんどいません。むしろ「いつか結婚したい」と思いつつ「あっというまに」時期を過ぎていたという人が多いようです。
実際筆者も、結婚自体は20代でしたが、子どもを産むのを先延ばしにしているうちに、望むころには妊娠しづらくなっていました。34歳でやっと出産し、2人目は授かっていません。トピ主に対して、余計なお世話だろうと「将来後悔したくないならちゃんと考えなさい」と忠告したくなるのは、そうした人たちの後悔の叫びかもしれません。