卓上にスマホがあるだけで注意力が低下することが判明! 職場では鞄の中にしまいましょう
たとえ操作していなくても、スマートフォンを近くに置いておくだけで判断が遅くなるということがあるようだ。北海道大学の河原純一郎特任准教授らが今月4日に研究結果を発表した。普段、スマホを傍に置いて生活している人にとっては、耳の痛い研究結果かもしれない。
画面を消した他人のスマホでも注意力低下
河原特任准教授らは、40人の大学生を、PCモニターの脇にスマホを置いたグループとスマホの代わりに同サイズのメモ帳を置いたグループに分け、モニター上の多数の文字の中から特定の文字を探し出すのにかかった時間を計測した。
その結果、スマホを脇に置いていたグループの方が、標的となった文字を探すのに時間がかかった。画面を消した他人のスマホであっても、注意力が損なわれたという。
またスマホを普段から頻繁に使っていない人の方が、頻繁に使っている人よりも、脇に置いたスマホの影響を受けやすいこともわかった。
もはや生活に欠かせなくなったスマホ。上手く使えばこれほど便利なものはないが、そのスマホに集中を妨げられてしまっては本末転倒だ。仕事や勉強の邪魔にならないようにするにはどうしたらよいのだろうか。
河原特任准教授「いっそ見えないところにしまった方がいい」
河原特任准教授にキャリコネニュースが対策を聞いたところ、「見えないところにしまう」のがよいかもしれないということだった。
「スマートフォンがあるとつい手を伸ばして操作してしまうという人は多いと思います。スマホが近くにあるのに操作してはいけないという状況では、『つい手を伸ばす』という行動を抑制する必要が出てきます。いっそ見えないところにしまった方がよいかもしれません」
やはり職場や学校では、引き出しの中や鞄の中にしまった方がよいということだろう。
スマホは便利だが、集中を阻害されないよう、うまく付き合っていきたいものだ。
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