「プロになれる人は“なれますか?”と聞く前に作品を作る」 CGアニメ振興団体のツイートに賛否

賛否が分かれるテーマですが、事の顛末は……

賛否が分かれるテーマですが、事の顛末は……

問い合わせはDoGAのツイッター運営者宛てに高校生から寄せられたもので、知人経由での質問だったそうだ。進路に悩む高校生と判断した運営者は、

「人に相談したり、CG作るのに”努力”が必要な方は、なれないのです。人の話に耳を貸さず、作るのをやめられない方しか、なれないのです」
「過去同じような相談に来た人が何人かいますが、全員プロにはなっていません。プロになる人は、『なれるだろうか?』などという相談をする前に、どんどん作るという話です」

と、可能性をばっさり否定する。

DoGAはこれまで、入門者用CGアニメ作成ソフトを制作し、無料配布・安価での有料配布を通してCGアニメの裾野を拡げてきた団体だ。そうした立場からすれば、手軽に利用できる道具があるのに手を動かして作っていない時点で、プロには向いていない、という主張になるのも頷ける。

ただ、ネットではこの主張に対し、全面的に賛同する声ばかりではない。実際にプロのCGクリエイターとして活躍している人たちから反論も出た。絵の勉強もしたことがなく、全くの未経験状態でゲーム業界に入り、イラストレーターとして働いている人は「大丈夫ですよ!」と高校生を応援。

他職種の人からは、「せめて『何を』努力していくべきか、その入口くらいは先輩として教えてあげてもいいんじゃないのかな」と、相手が高校生であることを踏まえ、ある程度のきっかけを示しても良いのではないかという意見が挙がっていた。

高校生の相談は「撮影中の実写動画に使用するため、CG作成を学びたい」という主旨だった?

キャリコネニュースでも今年1月に「『クリエイター志望なのに成果物がない学生はいらない』 匿名ブログの内容に賛否」という記事を掲載している。そのときも匿名ダイアリーの「(クリエイター志望者で)何も成果物がないというのはだいたいその時点でおしまいです」という書き込みに対し賛否両論が出ていた。

「○○になりたい」というのなら、下手でもいいので何らかの成果物があるに越したことはないが、全くの未経験でも後々に才能が開花することもある。そういう意味では議論が分かれる普遍的なテーマなのだろう。

今回大きな話題となったDoGAだが、意見が出尽くしたところで5月9日、事態は急展開を迎える。ツイートが話題になったことで件の高校生から再び連絡があり、高校生は実写の映像作品を作っている最中だと判明。動画の中でCGを使いたいので指導してほしい、という主旨の相談だというのだ。

これには運営者も「話が全然ちゃうがなーー!!」と驚きを隠せない様子で、「わかりました、指導致しましょう」と、親身にアドバイスをする決心を固めていた。結果的には、若い才能が夢を諦めずに済んだようだ。

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