スニーカー禁止、飲み会に行かないと非協力的と言われる…… ネットに集まる、職場での理不尽 | キャリコネニュース
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スニーカー禁止、飲み会に行かないと非協力的と言われる…… ネットに集まる、職場での理不尽

孤独な物書きの日常は静謐に満ちている。ごく稀に、猫の鳴き声と自分の独り言が聞こえるくらいだ。

たまにはオフィスに出勤して、わいわい楽しく仕事をしてみたいとも思うが、先日飲み会でそう打ち明けたら「世間知らず」とたしなめられてしまった。世間には、毎日出社するのが苦役にしか思えない、地獄のような職場が多いと聞く。(文:松本ミゾレ)

手間暇かけて築いた人間関係を、入ったばかりの新人が荒らす

自分の力ではどうにもならないもの、もやもやしますね

自分の力ではどうにもならないもの、もやもやしますね

先日ガールズちゃんねるに「あなたの会社の理不尽なこと」というトピックが登場した。寄せられたのは、自身の職場で発生する理不尽とそれに対する愚痴の数々。

「仕事量が違いすぎるのに給料は年齢のみで決まる。こちらはお昼も食べず、できない人の仕事片づけてるのに、周りは知らん顔」
「半強制の飲み会が多い。既婚なので頻繁に出席出来るわけないのに、何で来れないんですかー?と言われる。考えたら分かるだろと言いたい。社内的に、飲み会に来ない人は協力的じゃない人と言われてる」

といった具合に、非常にもやもやする体験で溢れている。「入ったばかりのスタッフが長年積み上げて来た人間関係をいけしゃあしゃあと荒らす」といった対人面の事例もある。これはいたたまれない。

スニーカーが禁止されている職場では、その理由を上司から「会社のビルに入っていくスニーカーの社員を見たときにお客様がどう思うか考えてください」と言われたそうで、

「意味がわからない」

とばっさり切り捨てていた。コメント1つ1つから怨念すら感じるし、この世のホワイト企業なんてみな滅んでしまったんだと錯覚しそうになる。

ストレスと給料を天秤にかけ、冷静な判断を 時には辞める勇気も大事

この手のコラムを書くとき、僕は毎度「そんな思いをするなら辞めよう」と書いている。すると「簡単に言うな、こっちは子供もいるんだ」なんて意見をいただくが、僕としては「子供もいるのにそんなところで働いてるなんて、子供を置いて早死にしたいのか」と聞きたい。

お金の余裕は心の余裕と言うが、摩耗する精神と得られる給料のバランスを冷静に捉え、是正しようする大人が少なすぎるのではないか。「自分はこの職場でしか雇ってもらえないから」と卑屈になる気持ちは分かるが、とはいえ世間には、気楽な環境で生き生きと働く人も、起業してそれなりに生活している人もいる。

特に日本人は、起業という選択肢をあまり選ばない傾向にある。でも、過労死寸前まで努力を強いられる境遇にあって他に行く場所がないなら、自分で仕事を興せばいいのにと思う。せめて転職くらいは視野に入れるべきだ。

筆者の知人が今年の初め、長年理不尽に晒され続けた職場を離れた。役職者、アラフォーということもあって一時はどうなるかと思ったが、現在は幸せそうな日々を送っている。

理不尽は耐えるだけが対処法ではない。自分から遠ざかることも立派な戦い方だ。自分の心の健康は、結局は自分しか守ることはできないんだし。

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