「教員の時間外労働にも上限規制を」署名3万人分集まる 「これで日本の教育が生きるか死ぬか決まる」 | キャリコネニュース
おかげさまで11周年 メルマガ読者数
65万人以上!

「教員の時間外労働にも上限規制を」署名3万人分集まる 「これで日本の教育が生きるか死ぬか決まる」

学校の先生には、いつでも余裕を持って子どもたちに接してほしいもの。しかし長時間労働が常態化し、過労で亡くなってしまう教員までいるのが現状だ。

そうした状況を改善しようと、「教職員の時間外労働にも上限規制を設けて下さい!!」と署名を集めるプロジェクトが盛り上がりを見せている。5月にスタートし、7月11日現在3万3000以上の署名が集まっている。目標の3万5000人に達するのももうすぐだ。

「健全な心身を保障されてはじめて、子どもたちにじっくりと向き合える」

「change.org」内のキャンペーンページ

「change.org」内のキャンペーンページ

政府が進める「働き方改革」で、残業時間の上限を「年間720時間以内」「月100時間未満」とすることが今年3月に決まった。しかし教職員は、上限規制の対象外。同キャンペーンは、教職員にも上限規制の適用を求めるものだ。署名の宛先は、文部科学大臣の松野博一氏と厚生労働省の塩崎恭久氏となっている。

「教職員の働き方改革推進プロジェクト」が主宰。組体操事故や体罰といった「学校リスク」が専門の内田良准教授(名古屋大学)も呼びかけ人の1人として名を連ねている。

「先生は、教育者である前に労働者です。子どもの教育に休みなく没頭することがすばらしいのではありません。まずは労働者として健全な心身を保障されてこそはじめて、子どもたちにじっくりと向き合えるのだと、私たちは考えるべきです」

と訴えている。他にも東京大学の本田由紀教授や少子化ジャーナリストの白河桃子さんらが呼びかけ人となっている。

連合総合生活開発研究所が2016年に発表した「日本における教職員の働き方・労働時間の実態に関する調査研究報告書」によると、小学校教諭の1日の平均在校時間は11時間33分、中学校教諭では12時間12分となっている。民間の労働者の平均在社時間である9時間15分を大幅に上回っている。

また1週間の実労働時間数が60時間以上の教諭は、小学校で72.9%、中学校で86.9%にも上る。業界別で最も実労働時間の多い「金銭・保険業・不動産業」ですら、1週間で60時間以上働いている人は8.9%に留まっている。

「事務職員、栄養教諭、技師、非正規の講師もこの中に入れて下さい」

キャンペーンが始まってから、署名の数は順調に伸びていった。さらにツイッターでとあるユーザーが7月9日、

「この署名が大成するかどうかで、日本の教育が生きるか死ぬか決まる。働き方改革が進まなかったら教員のなり手は激減、日本は再起不能になる」

と署名への協力を呼び掛けた。このツイートは、翌日には3万5000回以上リツイートされ、同署名は改めて注目されることになった。

ネット上では、「(教員だった)両親が家でも仕事ばかりで、結果として私や父が鬱状態になったりして、その頃から職場環境がどうにかなってほしいのが願いでした」と賛同する声が相次いだ。また教員だけでなく、「事務職員、栄養教諭、技師、非正規の講師、事務職員もこの中に入れるようにお願いします」という声もあった。

キャリコネニュース編集部では、編集記者・ライターを募集しています。

【PR】注目情報

関連記事

次世代バナー
次世代バナー

人気記事ランキング

  1. 世帯年収1000万円の本音「この収入で贅沢できるなんて40年前の基準」「税金が高すぎ。最も割を食う層」
  2. 職場でハラスメント行為をしている人に匿名メールで注意するサービス提供開始 「裁判・告発レベル」まで対応可
  3. 年720時間の残業上限で「過労死ゼロ」実現なるか 厚労省は勤務間インターバルの導入も検討
  4. 【悲報】カップルのクリスマスの過ごし方1位「自宅でまったり」 理由は「疲れているから」、やはり日本人が完全に疲弊している件
  5. 独身アラサーオタクの悩み「趣味も飽き、萌えアニメを見るだけの日々」 主体性のない残念なオタクになってはいけない
  6. 【ゴールデンウィーク格差】有休で12連休の人がいる一方、「仕事上難しい」と中日に出勤の人も
  7. 新型コロナ対策、緊急事態宣言「遅かったと思う」が7割超 布マスク2枚配布「支持しない」は8割弱
  8. 「禁煙推進はナチスと同じ」「都民ファーストはファシズム路線」 愛煙家の中村うさぎ、菅野完らが喫煙規制に反対
  9. 仮想通貨、不動産投資家の7割「今後も保有するつもりはない」――「信用できない」「公的裏付けがないため不安」
  10. 「ゆとり教育=大失敗」は本当か? 白熱する議論、「学力の二極化」と「環境ガチャ」の先にあるもの

アーカイブ