同じマンション住人同士で挨拶しない人ってどうなの? 「敵を作ってることになぜ気づかないんだろう」
マンションやアパートなどに住んでいると、廊下やエレベーターで隣室の住人とすれ違うことがある。その際、こちらから挨拶をしても無視されたり、警戒した表情をされたりしたことはないだろうか。
2ちゃんねるには7月30日、「マンションですれ違うのに挨拶しないやつってなんなの」というスレッドが立った。挨拶を無視した隣人に対し
「怖いわ 犯罪者かなにか?」
と不満を漏らす。
「返事もしないで無視ってのは自ら怪しい人物だって言ってるようなもん」
スレッドでは投稿者と同様に、挨拶を無視されて不快な思いをした人からコメントが集まった。
「あいさつしてこないのはわかるけど挨拶されて無視はヤバいやつ」
「こんばんわって言ったら相手はこっち見てるくせ一切声を発さなかった 頭の角度が変わったりもしない 敵を作ってることになぜ気づかないんだろう」
相手の挨拶に何かしらのリアクションを示すことくらい大きな手間ではないと思うのだが、完全無視を決め込む人はけっこういるようだ。「人間関係の希薄化」というフレーズもすっかり浸透した世の中とは言え、こうした冷たい態度を取られると、やはり面白くはない。
一方で「俺は挨拶されれば返す。自分からはしねえ」「されれば返す程度だな」と、受け身の人もいる。また、「突然出くわすことが多いから咄嗟だと喉開いてなくて声出ないんだよなあ」とこぼす人もいて、気持ちはあっても体がついていかないケースもあるようだ。
「こんにちはとか言ってんのは関わりたいんじゃなくて 怪しい人物じゃないですよってメッセージなんだよ この意味がわかってないやつが増えてる 返事もしないで無視ってのは自ら怪しい人物だって言ってるようなもん」
という指摘もある。挨拶の目的をどう捉えるかによって、する・しない、返す・返さないの選択が変わっている可能性は高い。
2016年には、住人同士の挨拶が禁止されたという新聞投稿が話題に
特別親しくならないまでも、近隣の人と人間関係を作っておいて損はない。近隣の住人と仲が悪いよりはずっとましだ。「挨拶するお隣さんの部屋からの物音は気にならない」と書く人がいるように、見知った人であれば多少の音にも腹立たないのが人情だ。「遠くの親戚より近くの他人」という諺もある。万が一のことやトラブルが起きたとき、頼れる関係を作っておくのは自衛にもなる。
しかし近年では、犯罪に巻き込まれることを懸念してか、知らない人には挨拶しないよう躾ける親もいる。2016年には神戸新聞に、マンションの住人同士の挨拶が禁止されたとの投稿が掲載され、論争を呼んだ。禁止のきっかけは、小学生の子どもを持つ親からの「マンション内で挨拶しないようにしてほしい」という提案だったという。
これにはネットでも「むしろ挨拶をしたほうが防犯になる」「マンション付近の治安が悪いだけでは」「挨拶なしでいいと思う」など、賛否両論が巻き起こった。自分からすべきか、しないべきか。問題の根は深そうだ。
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