働く女性の悩み1位「給与・待遇」――「一般職はある額まで行くと頭打ち。将来の生活が不安」
エン・ジャパンは10月23日、仕事の悩みをテーマにしたアンケートの結果を発表した。調査は今年8~9月にインターネットで実施し、同社運営の「エンウィメンズワーク」ユーザーの女性903人から回答を得た。
仕事の悩みについて質問すると、最も多かったのは「給与・待遇」(53%)だった。一般職で働く24歳女性は、総合職とやる仕事は変わらないといい
「それでも給与や賞与は総合職とかなり差がある。一般職は、昇給もある額までいくと頭打ちになることを就業規則を読んで知り、将来の生活に不安を覚えるようになった」
とコメントしている。
「結婚・出産もしたいけど……」「転職先で知識が役立たない」
2位は同率で「今後のキャリア」「仕事内容」(同45%)となり、
「30歳をこえて、今後の人生を考えたときに、結婚・出産もしたいが、転勤が多く、このままでは難しいのではと感じた」(32歳女性)
「(長年貿易事務を続けてきたが)広く浅い知識ばかりが蓄積していって、職場が変わるとそれまでの知識があまり役にたたないことが多く、将来不安を感じるようになってきた」(39歳女性)
などの声が寄せられた。4位以降「人間関係」(44%)、「仕事とプライベートの両立」(35%)、「雇用の安定性」(33%)、「仕事のやりがい」(29%)、「専門的なスキル・資格がない」「自分の適性が分からない」(25%)、「評価」(17%)、「昇進・昇格ができない」(16%)、「やりたいことがない」(9%)と続く。
働く女性の1割「悩みは時間が解決した」
婚姻別に見ると、「給与・待遇」が悩みと回答した人は配偶者なしが59%なのに対し、配偶者ありは43%にとどまった。一方「仕事とプラベ―トの両立」は配偶者あり(43%)が配偶者なし(35%)を8ポイント上回っている。やはりライフステージで悩みは変わる傾向があるようだ。
雇用形態別に見ると、正社員(60%)と契約社員(59%)は「給与・待遇」、派遣社員は「今後のキャリア」(53%)と「雇用の安定性」(48%)、アルバイトは「人間関係」(50%)が他と比べて高い傾向にあることが分かった。
仕事の悩みを解決する方法を聞くと、「悩みを解決できていない」が47%と半数近くを占めた。以降「相談をする」(40%)、「自分と向き合う」(32%)、「キャリアプランを整理する」(14%)、「悩むことをやめた」(13%)、などが続き、「時間が解決した」という人も8%いる。
また相談相手は「友人」が最も多く62%。次点は同率で「パートナー」「親」(同36%)となり、以降「同僚」(26%)、「先輩」(22%)、「上司」(16%)、「兄弟姉妹」(15%)となった。
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