女子高生の制服の歴史は「変形」→「着崩し」→「多様な着こなし」 学校制服に関する意識調査 | キャリコネニュース
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女子高生の制服の歴史は「変形」→「着崩し」→「多様な着こなし」 学校制服に関する意識調査

学校の制服など衣料品の製造販売を行うトンボは3月26日、「学生服に関する意識調査」の結果を発表した。調査は今年1月にインターネットで実施し、男女2000人から回答を得た。

制服の種類を聞くと、男性は中高ともに「学ラン(詰め襟)」(中学:80.9%、高校:61.0%)が多い。ただ「ブレザー」の割合は中学(13.9%)から高校(24.4%)に上がると増加している。

女性は中学だと、「セーラー服」(50.3%)が「ブレザー」(40.1%)を上回るが、高校は「ブレザー」(65.8%)が「セーラー服」(21.5%)を上回る。

制服の気に入り度は、男性(中学:66.1%、高校:70.2%)が女性(中学:46.9%、高校:58.6%)より高い。理由として、男性は「シンプル」「楽だった」などそもそも無頓着な意見が多い。

一方、女性は「かわいさ」「機能性」などこだわりが強い傾向が見られ、そのニーズを満たしていたか否かが大きく関わってくると考えられる。

女子中学生の制服、さとり世代以降は「ブレザー」増加

どんな制服でした?

どんな制服でした?

男性の着用していた制服の種類を世代別に比較すると、中学はいずれの世代も「学ラン」が多い。高校時代は30~35歳の”プレッシャー世代”まで「学ラン」率が高かったが、25~29歳の”ゆとり世代”からは半々となっている。

女性は、中学は”ゆとり世代”までは「セーラー」が多かったが、18~24歳の”さとり世代”以降は「ブレザー」が多くなる。高校はどの年代も「ブレザー」が多い。

まだ男女に「学校が好きか否か」を聴くと、「好き」の割合は68~70歳の”団塊世代”が高い。そこから43~47歳の”団塊ジュニア世代”になるにつれ「好き」が減少し、16~17歳の”現役高校生”になるにつれ増加する傾向がある。

同社は、好き度が高い団塊世代は「楽しかった」という声が多いが、「学校が荒れていた」という回答も多かったため、良くも悪くも活発な世代だったと推測。一方、好き度が低い団塊ジュニア世代は「第二次ベビーブームで受験戦争が厳しかった時代」として、校風・人間関係・教育方針すべての規律が厳しかったことが背景にありそうだとしている。

今の高校生の制服は”ちょい足しカスタム”がポイント

「制服の着こなし経験」については男性より女性の方が多い。変遷をたどると、53~57歳の”新人類世代”はロングスカートにするなど「ルールを破ることがかっこいい」変形制服時代だった。

そして36~42歳の”氷河期世代”によるスカートを短くしてルーズソックスを履くなど「流行を追う」着崩し時代を経て、ゆとり世代以降、ブレザーにパーカーやカーディガンを着る、自分らしいスカート丈と靴下のバランスにする「多様な着こなし」へ変化している。

同社は近年の「何かをプラスして楽しむ」着こなしは、「サブウェイやスターバックス、携帯ケースなどの『ちょい足しカスタム』な世相とも通じている」としている。ロングスカートやルーズソックスなど一辺倒な流行から、「”自分流”を重要視する現代世相が浮き彫りとなりました」とコメントした。

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