奈良県生駒市、喫煙後45分間のエレベーター利用禁止へ 「タバコ吸ったら階段を利用して」
奈良県生駒市は4月1日から、職員の勤務時間内の喫煙を禁止する。昼休みは喫煙できるが、時間外勤務中も禁煙とし、喫煙後45分間のエレベーター利用も禁止となる。
生駒市人事課の担当者によると、同市役所の建物はすでに全面禁煙になっており、たばこ休憩を取る職員は地下の喫煙所を利用している。従来は、勤務時間内も適宜喫煙所を利用していたが、2017年10月からは昼休みと9時30分~10時30分、14時30分~15時30分にしか喫煙できないことになった。
「職員からは了承してもらっている」
こうした喫煙時間の制限を踏まえ、4月1日には昼休みを除く、終日禁煙に。地下の喫煙所からエレベーターにすぐに乗ることも禁止する。併せて、喫煙する職員には、禁煙外来の紹介などの禁煙支援を行っていく。
「産業医科大学の大和浩教授の研究によると、喫煙後45分間は呼気に有害物質が含まれるそうです。エレベーターは密室なので、喫煙後は階段を利用してもらいたい。喫煙の規制を進めるのは、受動喫煙の防止による職員の健康確保のためです」(前出の担当者)
喫煙時間の規制に向けて周知を行い、喫煙の健康被害について保健師から伝える等行ってきたため、「職員からは了承してもらっている」という。
6月1日には近鉄生駒駅周辺に「歩きたばこ等禁止区域」を設け、終日、指定喫煙場所以外での喫煙を禁止する。注意を受けても従わない場合は、2万円の罰金が科される予定だ。
北陸先端科学技術大学院大学(石川県能美市)も2017年10月、敷地内全面禁煙に踏み切ると同時に、喫煙後45分間は敷地内への立ち入りを禁じることとしている。