「委託には挨拶しなくていい」横柄な先輩に憤る公務員の嘆き「机の整理も出来ないのに、相手を見下せるほど偉いの?」
公務員ほど世間から評価が分かれる職種はない。ある人にとっては「大事なお仕事」と認知されているのに、別のある人は「税金ドロボー」と呼ぶ。
先日、はてな匿名ダイアリーに「お役所勤めでの出来事」という投稿があった。書いたのは地方の役所に勤務する人物。父の影響もあり、普段からきちんと挨拶をし、親友以外には基本的に敬語で接するような、歩く良識のような生き方をしているらしい。
そんな投稿者にとって、市役所の仕事は「覚えることが多く、市民のクレームも多かったり」辛いことも多いという。しかし、そんなことよりショックなのが、先輩職員の何気ない「挨拶なんか適当でいいよ」の一言だったという。そしてある時、決定的な状況を目の当たりにする。(文:松本ミゾレ)
先輩職員「役所が雇用して『あげている』のだから、挨拶する理由はない」
件の先輩職員と倉庫に向かう途中、投稿者はすれ違った掃除のおばちゃんに「お疲れ様です」と挨拶した。一方で先輩は、挨拶どころか相手を見もしなかったという。
さらに、倉庫の中で先輩から「あいつらは委託業者だから挨拶する必要はない」とまで言われる始末。役所が雇用してあげているのだから、挨拶なんかする理由がないというのが、先輩職員の理屈だ。こうした先輩の態度に投稿者は、
「掃除のおばちゃんやおじさんは、ちょっとした変化でも気付いて声をかけてくれます。そういう人たちを見下すのは、良い気分ではありません」
「先輩職員なんかは机の上も片付けが出来ないような方です。整理整頓さえもできないような人が相手を見下せるほど偉いのかな」
と、かなり不満を感じているようだ。
一度無礼な職員に当たると、公務員全体のイメージも悪化するよね
投稿者のような公務員ばかりなら、きっと公務員って今ほど嫌われていないんだろうなぁ~思ってしまう。
僕の話になるが、紹介したいエピソードがある。先日、収納課に市民税を納付に出向いたときのこと。フロアには大勢スタッフがいるのに、「すいません」と声をあげても、誰もこちらに来なかった。こういう性格なので「おい!」と怒鳴るが、それでも誰もこちらを見ない。3度目の呼びかけでようやく、かなり離れたデスクから人の良さそうなおばさんが応対してくれた。
何が腹立つって、その後、さっき僕を3度無視した公務員が「今日はどんな御用で」と言ってきたことである。そんなことを言う前に「さっきは無視してごめんね」の一言でも添えればいいのに。
「市民税の納付に伺ったが、さっきあなたに無視された」と伝えたところ、そこでようやく謝罪の言葉があったが、それでも納得できるものではない。「下に見ている市民に謝罪して、気分悪いでしょ」と吐き捨ててさっさと用件を済ませて役所を出た次第である。
公務員のみんながみんな、委託業者を相手にしなかったり、市民の呼びかけに無視したりする連中ばかりではないと思う。しかし、実際に無礼な扱いをされた経験は、結構多くの市民が持っているもの。一度こういう体験をしてしまうと、どうにもこうにも好きになれない。