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「平日の昼間」しか開かない銀行や役所に苦言 「土日も開けろ」「24時間働け」は現実的か?

社会人なら公私にわたって必ずお世話になることがある、銀行や役所。しかし窓口の営業時間はほとんどが平日の昼間で、夕方には閉まってしまう。仕事を持つ人には行きづらい時間帯で、不便さを感じている人が多いようだ。

「平日の昼間とか主婦かニートくらいしか暇じゃないだろ」
「土日祝祭日全部休むってふざけてるんじゃないの?」

2ちゃんねるに立てられたスレッド「銀行と役所って営業時間おかしいだろ、なんで一般人が行き辛い時間にだけ開けてんの?」には、銀行や役所になかなか行けないユーザーたちが不満を書き連ねている。(文:野吟りん)

「工場みたいに3交代制」を提唱する人も

受付する側も労働者

受付する側も労働者

そもそも働く人たちは普段、どのように銀行や役所を利用しているのだろうか。会社の近くにあるというユーザーは、昼休みを利用することが多いという。しかし、考えることは皆一緒。「昼休みの時間に行くと激込み」で昼食は食べ損なったり、利用を断念したりする人も少なくないようだ。

どうしても確実に行くためには、有給休暇を取るしかない。「役所を言い訳に有休を取れる」と喜ぶ人もいれば、「役所に行くために有休使うって馬鹿馬鹿しい」といらだつ人もいるが、「ブラック企業だと休みも取れない」と嘆く人だっている。

やはり営業時間を見直してもらうしかないのではないか。窓口時間の延長に向けて、こんな提案をする人たちもいた。

「工場みたいに3交代制とかにして、いつでも対応できるようにすりゃええのにね」
「土日のどっちか午前中だけでいいからやってほしい…」
「土日休むなら空いている時間を11時~20時くらいまでにしてほしい」

しかし現実的に考えると、どれを採用しても銀行員や公務員の負担は増えてしまうし、その人件費はどこから出て来るのかという問題に直面してしまう。これでは労働環境ブラック化の悪循環だ。

窓口が休み返上すれば「利用者の労働時間」も延びる?

一方で、平日の昼間中心の業務でも基本的に問題なく、休日対応のために平日の業務がおろそかになってはたまらない、という意見もある。

「役所に私用でしか行かない人は、土日に空いてくれと思うかもしれんが、仕事で用事のある人間は平日に休まれたら困るんだが」
「役所も銀行もメインの取引先は企業。役所が日曜営業、月曜休みにしたら企業側も日曜営業するようになる」

言い換えれば、銀行や役所が営業していないから土日休みの企業が多い、という面もあるというわけ。営業時間を延ばしたせいで、ユーザーたちの労働時間も増えるという本末転倒が起きる可能性もありそうだ。

ただ、新しい取り組みもあるようだ。ファミリーマートは日本ATMと組み、夜間・土日祝日対応の「銀行手続の窓口」を開設すると4月21日に発表。手始めに東京・丸の内のサピパタワー店内で、京葉銀行など8行の地域銀行の手続きが、平日の正午から午後8時、土日祝日は午前10時から午後6時までできるという。

労働強化にならない形で、銀行や役所のサービスがさらに便利になる方法は、これまで以上に検討されるべきではないだろうか。

あわせてよみたい:労基署の窓口受付時間「もっと長くならないの?」と聞いてみた

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