「二度目の人生を異世界で」出荷停止、出版社は「脅迫などは把握していない」とネットの噂否定
原作者・まいん氏が過去にSNSでヘイトスピーチを行っていたことが問題になった、ライトノベル「二度目の人生を異世界で」について、出版元であるホビージャパンは6月6日、出荷停止を発表した。公式サイトでは
「作品中の一部の表現が多くの方々の心情を害している実情を重く受け止めております」
「作品の内容とは切り分けるべき事項ではありますが、著者が過去に発信したツイートは不適切な内容であったと認識しております」
と掲載。「ご不快な思いをされた読者をはじめすべての皆様にお詫び申し上げます」と謝罪した。
今後の刊行は「慎重に協議した上で決定」
ホビージャパンの担当者によると、今後修正を加えて再度出荷するかどうかは「慎重に協議した上で決める」と、現段階では未定だという。ネット上で、今回の出荷停止を「やり過ぎだ」とする声が出ていることについては、「一担当者としてはなんとも申し上げられません」と語るのみだった。
同日にはアニメ化中止も発表された。これに関しては「製作委員会で各社協議の上決定」したことで、詳しい経緯については知らないと話していた。
ネットでは、出荷停止ならびにアニメ化中止の理由として、「出版社や声優に危害を加える旨の脅迫状が届いたため」という噂が飛び交っているが、
「弊社に関しては、そうしたものは把握していません」
と否定した。今回の対応についても、苦情などの問い合わせは来ていないという。
「理由をはっきりさせてほしい」という声止まず
依然として物議を醸している今回の騒動。ネット上では、
「『怒られたから引っ込めます、どこが悪かったかは内緒です』みたいなのはやめてほしいよね、自分たちで考えて『ここが悪い』と思ったならその結論をきちんと公開してほしい」
と、出荷停止やアニメ化中止の理由をはっきりさせてほしいという声が多い。作者による過去の差別的発言なのか、作中の表現なのか、別の背景があるのか、詳しい経緯について、出版社・アニメ公式サイトでは未だ説明がない。
アニメ化中止も刊行停止も、作者と版元と製作委員会が決めたんならしょうがないけど、異世界テニスと同じく、「怒られたから引っ込めます、どこが悪かったかは内緒です」みたいなのはやめてほしいよね、自分たちで考えて「ここが悪い」と思ったならその結論をきちんと公開してほしい。
— mizunotori (@mizunotori) 2018年6月6日