自民・今井絵理子議員が「HINOMARU」騒動に意見 軍歌みたいという見方は「作家の想いとは遥かにかけ離れた解釈」と擁護
元SPEEDで自民党の今井絵理子参議院議員は、6月12日にブログを更新し、RADWIMPSの新曲「HINOMARU」について自身の考えを述べた。
同楽曲は、6月6日に発売されたシングルCDに収められたもので、「さあいざゆかん 日出る国の御名の下に」など、歌詞の表現が全体的に「軍歌のようだ」と物議を醸していた。RADWIMPSのボーカルで、作詞・作曲した野田洋次郎さんは当初、インスタグラムで
「純粋に何の思想的な意味も、右も左もなく、この国のことを歌いたいと思いました」
と説明していたが、批判が高まったこともあり、6月11日には
「色んな人の意見を聞いていてなるほど、そういう風に戦時中のことと結びつけて考えられる可能性があるかと腑に落ちる部分もありました。傷ついた人達、すみませんでした」
と謝罪していた。
「個人的な解釈と拡散で作家に釈明と謝罪までさせてしまう風潮には賛成できない」
10年来RADWIMPSのファンだという今井議員は、ネット上で巻き起こった歌詞への批判について「作家の想いとは遥かにかけ離れた解釈」だと述べ、
「その結果、この作品の産みの親である野田洋次郎さんが釈明と部分的に謝罪をする場面に出会い、とても複雑な心境です。野田洋次郎という一人の作家の想いや考えをストレートに偽りなく歌詞に綴り、音を奏でることはいけないことでしょうか」
と、心境を吐露した。野田さんが歌詞の表現を謝罪したことについても、
「受け手の個人的な解釈の拡散により作家に釈明と謝罪までさせてしまう今の社会の風潮には賛成することができません」
と疑問を呈した。
今井議員は歌詞を読んだ感想を、
「HINOMARUを見たとき、なぜか本能的に、そう意味もなく、高まる気持ちがそこにある。HINOMARUを背負うスポーツ選手をみると、理由なんてなく自分を重ねて応援する。HINOMARUを背負って災害対応される方々をみると、私も何かできることはないかと自問する。いつしか、ただこの土地で生まれたというだけで、目に見えないHINOMARUを背負っていることに気づき、日本人であることの誇りを覚えた。私が抱いていたささやかな想いを、『HINOMARU』を通して野田洋次郎さんが表現してくれたような気がしました」
と綴っていた。