マールボロが520円に!たばこ値上げで喫煙者減る? 「数十円の値上げは意味ない。1箱1000円が妥当」と禁煙学会
フィリップ・モリス・ジャパンは6月12日、紙巻たばこの値上げを財務省に申請したと発表した。認められると今年10月のたばこ増税にあわせて、全4ブランド86製品が20~50円引き上げられる。
対象ブランドは「マールボロ」「ラーク」「パーラメント」「バージニア・エス」。20本入りは50円引き上げられ、「マールボロ」は470円から520円とワンコインを超えることになる。
これに対してネットでは「煙草値上げするし禁煙外来行こうかな~3度目の正直ってやつ」など卒煙を目指す人も少なくはないが、
「わかってないな貧乏人は他削ってでもタバコ吸うよ」
「たばこ値上げはまあどうせやめないからいいんだけど」
という声も上がっている。
「喫煙者は500円を超えると昼食代と比べ始める」
NUMEBOのデータベースによると、アメリカでは「マールボロ」1箱の値段は7ドル(日本円で約800円)となっている。またオーストラリアでは26ドル(約2000円)、アイルランドでは11.4ユーロ(約1500円)に上る。世界各国と比べても、日本はまだまだ安いといえるだろう。
果たして、今回の値上げは喫煙者にどのような影響を与えるのだろうか。キャリコネニュースの取材に、日本禁煙学会総務委員長の宮崎恭一さんは「値上げが禁煙に繋がるというのは難しいでしょう。しかし非喫煙者の若い人への抑制にはなると考えています」と話した。
「数十円単位での値上げだと、現在喫煙している人はよっぽどのことがないと取り合わないでしょう。今回、増税に伴っての値上げ申請がされています。たばこ税だけ上がるのであればまだ分かりますが、値段も上がるとなるとたばこ屋が儲かるだけです」
また、喫煙の抑制を目指すのであれば「数十円単位の値上げは意味がない。上げるなら100円以上」と指摘。同学会としては、たばこ増税とともに「1箱1000円以上」を引き続き訴えていくという。
「2010年に大幅な値上げが行われ、多少なり効果はありましたがまだまだです。1箱ワンコインを超え出すと消費者『昼食代と同じくらいなのか』と比べ始めるため、1000円を超えると禁煙に繋がるのではと考えています」
今後の動きについては、「受動喫煙防止条例が落ち着けば、引き続き値上げを訴えていきます。また日本のたばこのパッケージの警告表示の面積は192位中130位と低いです。表示の割合を増やしていきたい」とコメントした。