【最新版】商社・卸売業界の働きやすい会社ランキング 1位は住友商事「30歳で額面1000万円超え」「特に不満に思う点はありません」
企業口コミ・給与明細サイト「キャリコネ」は8月3日、「商社・卸売業界の働きやすい企業ランキング」を発表した。
本ランキングは、「キャリコネ」のユーザーによる「労働時間」「やりがい」「ストレス」「休日」「給与」「ホワイト度」の6項目の評価の平均点(総合評価)が高い医薬品業界に属する企業をまとめた。
三菱商事「休日出勤もあるが、見合った給与・やりがいがあるので、特に嫌だと思わない」
1位:住友商事(3.96点)
~まもなく創業100周年。66の国と地域で129の事業所を展開~
1位は、総合商社の「住友商事」。「ワークライフマネジメント」に力を入れ、各種休暇制度やプレミアムフライデーの導入、カウンセリングセンターの設置等を行っている。また、2018年9月の東京本社移転に伴い、本社全社員を対象にテレワーク制度を導入予定。自宅や100か所以上のサテライトオフィスを勤務場所とし、毎週14時間30分相当テレワークが可能となる。
「(報酬に関して)商社としては普通かもしれないが、一般水準と比べるとかなり高く、30歳で額面1000万円を超えてしまう」
(管理関連職 30代前半 男性 年収1000万円)
「月の残業時間は、事務職は平均20時間未満だと思います。休日出勤は滅多になく、ライフワークバランスが非常に取りやすいと思います。夏休みは5日連続取得が推奨されており、月1回の有休取得等、有休取得率は高めだと思います。特に不満に思う点はありません」
(カウンターセールス 20代後半 女性 年収600万円)
2位:三菱商事(3.72点)
~収益・利益面で業界No.1の総合商社~
1954年に設立し、世界に200超の拠点を持つ「三菱商事」。2018年3月期には、商社として初めて純利益5000億円を超えた。人事部内に「女性活躍・ダイバーシティ室」を設立して仕事と家庭との両立支援に力を入れており、「プラチナくるみん認定」を受けている。有給休暇取得率は69%、月間平均残業時間は24.7時間(2017年度)。「仕事のやりがい」の項目では10社中1位。
「福利厚生は非常に恵まれていると感じております。寮や社宅も完備されており休みも皆さんがイメージするよりは恐らくとりやすいのかなと感じるときもあります」
(代理店営業 20代後半 男性 年収750万円)
「当然出社しなければならない休日もあるが、見合った給与ややりがいを得ているので、特に嫌だと思うことはない。残業も多いときはあるが、時期によっては少なく、ワークライフバランスも取ることは難しくない。有給もとろうと思えばとれるので、特に心配することはない」
(企画営業 20代後半 男性 年収1000万円)
双日「基本的にフレキシブルで10時30分出社も可。働きやすいように整備されている」
同3位:豊田通商(3.63点)
~トヨタグループの総合商社。自動車関連に強みを持つ~
1936年に創業し、自動車産業を支えてきた「豊田通商」。2006年から育児休暇制度などの整備を進め、2014年に「D&I推進室」を立ち上げた。2017年からは在宅勤務制度を入社4年目以降の全社員に導入。また転勤の可能性がある「グローバル職」と、転勤のない「地域限定職」に分類し、ライフイベントに応じての職種移行や管理職へのキャリアップも可能とする新人事制度も実施している。
「(福利厚生について)年間決められたポイントが与えられ、スポーツ、映画鑑賞等に使える。社員のプライベートを充実させるための良い制度である。社員の大部分が使用しており、かなり良い機能が発揮されている制度である。会社全体としてワークライフバランスを推奨しているなかで最も利用しやすい制度である」
(法人営業 20代後半 男性 年収600万円)
「業界内におけるプレゼンスは、その他の大手商社に比べて小さいが、そのぶん能力次第では若いうちから活躍の場はある。若いうちから海外駐在などを経験したい人にとってはいい環境」
(海外営業 30代前半 男性 年収600万円)
同3位:双日(3.63点)
~ビジネスジェット事業の先駆~
「ニチメン」「日商岩井」が合併して設立された大手総合商社「双日」。多様な働き方を可能にするため、社内環境整備を進めています。なかでも女性の活躍支援に注力しており、2年連続で「なでしこ銘柄」に選定。女性総合職の採用拡大や「キャリアを止めない」施策の拡充などを行っています。2021年までに女性管理職数を倍増させることなどを目標に掲げています。
「(報酬について)業界では平均程度だが、一般的に見たら高いほう。同僚たちとの雰囲気も良く仕事に対するやりがいもあるので、報酬に関しては満足しています」
(代理店営業 20代前半 男性 年収650万円)
「基本的には休日出勤はなし。仮にあったとしても出勤日程や移動した距離に応じて手当が出る。勤務時間に関しても所属長によるが基本的にはフレキシブルで10時30分に出社することも可能。それなりに社内手続きは必要なものの、働きやすいように整備されている環境があるので不満はない」
(海外営業 30代前半 男性 年収1200万円)
同3位:三井物産(3.63点)
~エネルギー・金属などの資源分野に強み~
5大総合商社のうちのひとつで三井グループに属す「三井物産」。2016年3月期に、創業以来初の赤字決算に。これを経て2016年を「働き方革新元年」とし、競争力強化のための働き方改革を推進している。勤務時間帯を前後90分の範囲でずらせる「時差出勤制度」、延長保育代やベビーシッター代の一部補助といった両立支援に取り組んでいる。2018年6月からは、テレワーク拡充に向けた実証試験も。
「(報酬について)非常に高いです。20代で言えば、一般的な他の会社の昇級ペースよりはるかに速いペースで上がっていきます」
(海外営業 20代後半 男性 年収600万円)
「ほぼ年功序列通りに年収は上がっていく。投資銀行や戦略コンサルと比較すると圧倒的に楽な環境だがそれほど年収は変わらず、また同業他社と比較しても高い。30歳で1000万円は問題なく到達するレベルだと思う」
(法人営業 30代前半 男性 年収1000万円)
6位:丸紅(3.52点)
「総合商社として海外とのやり取りが頻繁であるため、英語を使ってビジネスがしたいと思う人にとっては最高の環境だと思う。また周りの人がとても優秀であるため、日々切磋琢磨しながら働ける環境でもあることも仕事の面白さである」
(海外営業 20代後半 男性 年収950万円)
7位:伊藤忠商事(3.45点)
「会社として朝型勤務を推奨しており、残業の時間は厳しく管理されている。朝型勤務移行後は、20時以降の残業は基本的に禁止となり、そのぶん朝早く来いという方針。休日出勤に関しても、人それぞれではあるが、他社と比べたら総じて少ないのでは。世間からみられている以上に働き方だけ見たらホワイト企業である」
(海外営業 20代後半 男性 年収800万円)
8位:あらた(3.32点)
「基本的に営業は全国転勤があり、会社からの家賃補助が8割ある。5年以上は徐々に負担額が大きくなる。4年ごとに試験があり等級がUPするが、この試験に通過すると大幅にベースUPする」
(法人営業 20代後半 男性 年収450万円)
9位:スズケン(3.13点)
「残業は配属された支店により異なると思います。ただ最近、20時までに必ず帰るように強く言われだしました(※2014年度に関する投稿)。そのため、20時以降まで残ることは少ないです。休日出勤は、当直が月に1、2回あります」
(ルートセールス 20代後半 男性 年収430万円)
10位:日本出版販売(2.94点)
「出産・育児に関しては、かなり柔軟に対応してくれる会社だと思う。出産・育児を経て職場へ復帰する人は多く、出産前と比べても待遇や仕事面での不利な立場になることはない。また、育児時期は時短勤務にすることができるので、共働きでも大丈夫。介護については現在(※2016年度に関する投稿)制度の整備を行っている印象を受ける」
(マーケティング関連職 20代後半 男性 年収500万円)