マツコ「若者は無駄なお金を使うことに恐怖を覚えている」 年配者がトップにしがみつく会社に「夢や希望は持てない」
9月3日放送の「5時に夢中!」(MX系)で、マツコ・デラックスさんが若者の酒離れについてコメントした。マツコさんは、「若い人は無駄なお金を使うことに対して恐怖を覚えている」と感じているという。
番組では1日1合以上飲む人の割合を見ると、男性全世代と女性20~30代で減少しているという旨が掲載された夕刊フジの記事を紹介。中でも20代男性の飲酒率は10.9%(10年で25.3ポイント減)で、40代女性(15.6%)を4.7ポイント下回る結果となった。
「若い人たちが希望を持てるような政策なり未来像みたいなものを提示してあげないと」
これに対してマツコさんは「若い人がかわいそうなのはさ、個別の問題で飲みとか何とかいう以前に、無駄なお金を使うことに対して恐怖を覚えているよね。老後への不安とかさ」と話す。若者の飲酒率低下などといった1つ1つの課題解決も必要だが、
「もうちょっと若い人たちが希望を持てるような政策なり未来像みたいなものを提示してあげないと、すべてのジャンルというか、すべてのことが経済活動も鈍るし、若い子たちは怖がってるよ」
と苦言を呈した。若林史江さんも「確かに後ろ向きになる。将来のことを考えると」と、同意していた。
この日の放送では、夕刊フジの悩み相談コーナーに寄せられた、「長年健康体操グループのリーダーを務めたのに『若返りが必要』と最近入った人をリーダーにしようとする動きがあり、納得できない」という87歳男性からの投稿も紹介された。
マツコさんは「さっき(若者の飲酒率低下)の逆になるかもしれないけど、こういうじいさんはいっぱいいる」の述べた上で、
「これはまだダンスサークルだからいいけど、企業も含めて『まだ譲るもんか』って80後半の人が社長だの会長だのってやってるから、会社がどんどんダメになっていく訳じゃない。そういう会社に夢や希望なんて持てないよね、若い人はね」
とコメントした。
「ようやく権力を握って苦労した分、取り返そうと思う気持ちは分かるけど……」
マツコさんは年配者が戦争を経験し、戦後を支え苦労してきたことに理解を示し、「ようやく権力を握って(略)苦労した分、取り返そうとか、夢や希望もこれから叶えるんだって気持ちは分かる」と語る。しかし、
「87の人は87の人なんだよ。(引き時は)難しいけど、それをやれてるのが立派な人で、いつまで経っても……な人がダメな人で」
と話していた。そんなにリーダーでいたいのなら「これからどんどん死にたくても死ねない時代になっていくんだから、87を超えた人が健康でいられるような新しい体操サークルを作ればいいのでは」と提案した。