所ジョージ、「女子会」楽しむ女性に違和感「若く見られたいんだね」「30代は30代を謳歌したほうが得」
女性同士で食事を楽しむ「女子会」は、ここ数年で定着した言葉だ。OKB総研の調査によると、女子会の経済効果はおよそ3兆7000億円とも言われている。最近では、ラブホテルで行う「ラブホ女子会」やリムジンを貸し切って行う「リムジン女子会」など、レストラン以外で行う女子会プランも増えてきた。
10月29日の『新説!所ジャパン』(フジテレビ系)では、なぜ女子会が浸透し、ここまで経済を動かしたかについて特集した。(文:石川祐介)
「婦人会は割烹着っぽい」「レディー会はエレガント過ぎ」”女子”の響きの心地よさ
そもそも、子供っぽい印象のある「女子」がここまで浸透するようになったのか。転機は2007年頃、女性向け雑誌で「女子」を使ったことがきっかけになったと考えられる。
女性向け美容雑誌『VoCE』の高橋絵里子編集長は女性らの中に、「30代とかも、『まだ成熟したくない』『未熟な部分を残した』みたいなところで、大人になりたくない」という思いがあるためではないかと考察する。
40代女性を主なターゲットとするファッション誌『GLOW』の大平洋子編集長も、記事で「30代女子」という言葉を使ったところ、「この言葉はまさに私のことだ」など反響があったと明かす。雑誌の売上も向上したそうだ。
女性は「女子」という言葉から「いつまでも可愛らしくて良いんだよ」というメッセージを感じ取っているようだ。番組が女子会中の参加者に取材したところ、
「レディー会はエレガントさがすごい」「ウーマン会は働いてそうな感じが出ちゃう」
「婦人会は割烹着っぽい」
など、「女子会」以外の言葉には違和感を持つ人が多かった。「いつまで経っても女子だよね」という声も聞かれていた。
歳を重ねることがポジティブに捉えられていないことの表れでもある?
ただ、これらを聞いた所ジョージさんは「女性はどこまでいっても若く見られたいんだね。若い時代があったのにね」と女性の気持ちを察しつつも、
「20代の時は10代を求めて、30代の時は20代を求める。でも、20代の時に20代を謳歌したほうが得なのにね。30代の時に30代を謳歌したほうが得なのにね」
と語った。”女子”という言葉が好まれる背景には、「若いほうが良い」という価値観を暗黙のうちに持っているとも考えられる。日本社会でまだ、女性が歳を重ねることをポジティブに捉える土壌が育っていないことの表れとも言えそうだ。