専業主婦の6割「罪悪感ある」 「ランチに行くにも稼ぎがないと後ろめたい」「学歴職歴あって健康なのに何も生産していない」 | キャリコネニュース
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専業主婦の6割「罪悪感ある」 「ランチに行くにも稼ぎがないと後ろめたい」「学歴職歴あって健康なのに何も生産していない」

しゅふJOB総研は11月2日、「専業主婦への罪悪感」に関する調査結果を発表した。調査は今年5月~6月にインターネットで実施。同社が運営する求職サイト「しゅふJOBパート」登録者815人(専業主婦・主夫経験者のみ)から回答を得た。

「専業主婦・主夫であることに、後ろめたさや罪悪感のようなものを覚えたことがあるか」を聞くと、「ない」が最多で41.7%だった。しかし、「少しはある」(31.2%)、「ある」(25.4%)を合わせると、後ろめたさを感じたことのある人は56.6%と半数を超える結果になった。

「家事は人によってスキルもやるやらないもバラバラ。大変さも努力も理解されない」

罪悪感を覚えたことはありますか?

罪悪感を覚えたことはありますか?

子どもの有無で比較すると、子どもがいない人のほうが後ろめたさを感じていることも分かった。子どものいる専業主婦・主夫のうち、「後ろめたさがある」と答えたのは54.2%だったが、子どものいない専業主婦・主夫では69.6%に上っている。

子どもがいて、かつ後ろめたさを感じたことがある人からは、

「子供が幼稚園から小学校に上がった時に自分の想像よりも共働きの方が多く、親しくなった時に『夢の専業主婦だね』と言われることもありました。また、毎日何をしているのか?等詮索されることも多かったです。あとで聞いた話ですが、働くお母さんで集まった時に健康なのに働かないなんてと言われていたようです」(40代)
「周りのお母さん方が働いてるのを見たり知ったりした時に後ろめたさを感じた。働いてないと、家庭が裕福に思われがちである事。たまにランチに誘われたり、学校の茶話会や懇親会に行くにも、自分の稼ぎが無いと、主人に対して後ろめたさを感じる。自分の欲しい物や子どもにもお小遣いをあげたりしたいと思うから」(50代)
「収入がなく養ってもらっている事実。社会的地位がない事。家事育児は子供によっても雲泥の差であり、家事は人によってスキルもやるやらないのボーダーがバラバラなので大変さも努力も理解されない事」(40代)

といった声が寄せられた。

一方、子どもがいて「後ろめたさや罪悪感のようなものを覚えたことがない』と答えた人からは、

「自分の子供を自分で育てるのは理想的な事なので悪いことと思った事がない」(40代)
「自分に収入がないぶん、節約、やりくりも仕事だと思っている。うしろめたさ、罪悪感と言うのが意味が分からない」(40代)

といった意見が上がった。

「家事は仕事より大変」という声も

子どもがおらず、専業主婦であることに後ろめたさや罪悪感を覚えたことが「ある」「少しある」と答えた人からは、

「子どももおらず、自由に時間を使っているが、この時間に何か少しでも収入があれば、もっと金銭面で余裕が出てくるのではないかと考えるため」(20代)
「子供がいないので、家事をしているだけになる。効率的に動いて、毎日掃除をしていれば、暇な時間が圧倒的に多い。学歴職歴もあって健康なのに何も生産していない、夫の収入を自分のことに使うのが本当に罪悪感だった」(30代)

といったコメントが寄せられた。後ろめたさや罪悪感のようなものを覚えたことがないと答えた人からは、

「家の事に専念できるし、何より家事は仕事よりも大変です。夫にも至れり尽くせりできることにより、夫からはもう仕事せずにずっと家にいて欲しいとまで言われました」(40代)

との意見が挙がった。

調査を実施したしゅふJOB総研の川上敬太郎さんは、リリースで

「罪悪感が”ある”と答えた20・30代のコメントを見ると、働いていない状態自体が特別視されている印象を受けます。一方罪悪感が”ない”と答えた50・60代のコメントには、むしろ働いている状態を特別視している印象を受けます」

と指摘。その上で、

「しかし、そもそもの問いとして、専業主婦であることに罪悪感を覚える必要はあるのでしょうか。(中略)家事を行うのが妻であれば主婦業であり、夫であれば、主夫業になります。それら”しゅふ”業自体の価値・尊さに改めて目を向けたとき、そこには罪悪感ではなく、家庭運営のために収入を得る者と家事を行う者とが互いが支えあう感謝の気持ちが芽生えるのではないかと考えます」

とコメントしている。

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