“会いに来てくれる御社”体育会の就活生を対象にした「出張説明会」開始 会場は大学や練習場近くの焼肉店 | キャリコネニュース
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“会いに来てくれる御社”体育会の就活生を対象にした「出張説明会」開始 会場は大学や練習場近くの焼肉店

AIを活用した中古不動産プラットフォームを運営する「GAテクノロジーズ」は11月、体育会の学生を対象にした「部活出張説明会」を始めた。練習や試合で忙しく、就活に出遅れがちな体育会学生の元に企業が出向き、説明会を開催するものだ。

体育会の学生はこれまで、体力や上下関係に慣れているイメージなどから、就活に有利だとされていた。しかし最近は、就活の早期化やスポーツ関係者の不祥事による内定取り消しなどもあり、体育会の学生への風当たりが厳しくなっているという。

「部活をやっていなければもっと早く就活を始め、良いところに就職できたはず」

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体育会の学生が就活に不安を抱えていることは、同社が実施した調査からも明らかだ。同社は今年10月半ば、2017年3月から2019年3月に卒業もしくは卒業見込みの体育会経験者・非経験者それぞれ104人を対象に、インターネットで調査を実施した。

これによると「就活に不安があった」と答えた人は、体育会出身者では90.4%、非体育会出身者では86.5%だった。不安の内容として、体育会と非体育会で特に差があったのは「部活と就活の両立」(体育会36.2%、非体育会7.8%)だった。

「就活を始めてから困った事がある」と答えた人に具体例を聞くと、「説明会や就活イベントに参加できなかった」は体育会出身者の25.9%、非体育会出身者の11.4%が支持した。「試合・合宿・先週等で選考辞退せざるを得なくなってしまった」という体育会出身者も18.8%いた。中には、

「部活をやっていなければ、もう少し早くから始めてもう少し良いところに就職できたは ず。体育会のバイアスがかかった見方をされる」(会社員・22歳女性)

という声も出ていた。

同社社長「スポーツを全力でやってきたからこそビジネスもできる」

同社の樋口龍代表取締役社長は、自身も24歳までジェフユナイテッド市原・千葉の育成選手としてサッカーに打ち込んでいた。執行役員、ゼネラルマネージャーなどにも体育会出身者が多いという。

樋口社長はリリースで、出張説明会を始めた理由について

「自分自身の経験からスポーツで培ったチームワークや『GRID(グリット:やり抜く力)』は、必ずビジネスで活かせると感じています。スポーツに打ち込んでいる人たちは、目標に向かって長い期間努力し続け、困難なことがあっても乗り越えています。メンバーと向き合い、チームで達成することを知っています。『スポーツを全力でやってきたからこそビジネスもできる』と、多くの元スポーツ学生がビジネスの場で胸を張り活躍する未来のために、この取り組みを始めました」

と語っている。

「部活出張説明会」は、同社社員が全国の部活チームの活動場所近くまで出向き、会社説明やスポーツの経験の活かし方などを、学生たちに直接プレゼンテーションする。学生側の負担を考え、学校やトレーニング場所から近い焼肉店で開かれる。今年6月、プレ説明会として早稲田大学軟式野球部、東京大学アメフト部WARRIORSを対象に開いた説明会でも、それぞれ新宿、上野の焼肉店で開催された。

説明会の開催を望む場合は、同社特設サイトから問い合わせが必要になっている。

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