「レトルト食品を温めたお湯でコーヒーを淹れる」友人のライフスタイルに驚き 「当然だ」という態度に困惑
「他人の常識は自分にとっての非常識」ということは、人付き合いをしていればよくあることだ。12月19日のはてな匿名ダイアリーでは、「レトルト食品を温めたお湯」という投稿が寄せられた。投稿者は友達の家に行ってレトルトカレーを食べようとした際、レトルトカレーを温めたお湯でコーヒーを淹れた友達に驚かされたという。
投稿者が「いま、このお湯でカレー温めてなかった?」と聞くと、友達は「そうだよ」とさも当然のように答えたそうだ。
「そんなに普通に応えられちゃうと、俺が間違えてるみたいだから、それ以上は言わなかったよ」
と追求は避けたが、違和感は消えなかったようだ。(文:石川祐介)
「汚れてないのに捨てるなんて贅沢」「客に出すべきものかどうか」
コメントには、「水を温めたのだから汚くない」「汚れていないのに捨てるなんて贅沢」など、友達の行動を擁護するコメントが散見された。中には「自分は、水がもったいないというより、水に与えた熱量がもったいない気がする」と、光熱費の節約になるとして肯定的に見る人もいた。
ただ、「パックだけで売られてるタイプだったら付き合いを考え直すわ」という人や、
「綺麗かそうじゃないかという話ではなくて、 客に出すべきものかどうかという事で、客に出すべきものではないと思う」
と、自分で飲む分には構わないが客人に出すものとしては不適切であると指摘する声もあった。レトルト食品を温めたお湯の使い道は非常に難しい議題なのかもしれない。
食品メーカーは「レトルトカレーを温めたお湯の使用は禁止」と呼びかけ
レトルトカレーと一緒に卵を茹で、ゆで卵を同時に作る人も少なくないようだが、卵を茹でたお湯でコーヒーを淹れることには抵抗を示す人が多かった。
また、「やきそば弁当のスープは湯切りのお湯を使うのがそもそもの趣旨じゃないの!?」と、粉スープが付属しているカップ焼きそばで、粉スープを湯切りのお湯で溶かすことの是非を問う人もいた。
様々な意見が飛び交っていたが、ハウス食品はサイト上で、「レトルトパウチを温めた残り湯は、他の料理には使用しないでください。パウチの成分が溶け出るようなことはありませんが、残り湯を再利用することは想定していません」と忠告している。
ちなみに投稿者はその後、友人の趣味が「キャンプだか登山だか」だったことを思い出し、
「だからパックご飯やレトルトカレーがあったんだと思う。それで水を大事にする癖がついているなら、俺が野暮だったかもな」
と振り返っていた。他人の行動を見てぎょっとすることは誰しもあるだろうが、一呼吸置いてその背景を考えると、違う常識を持つ人への理解も進みそうだ。