技術職の残業が少ない会社ランキング 1位キヤノン「入社してから一度も残業したことがない」 | キャリコネニュース
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技術職の残業が少ない会社ランキング 1位キヤノン「入社してから一度も残業したことがない」

技術職の残業が少ない会社

技術職の残業が少ない会社

企業口コミ・給与明細サイト「キャリコネ」は1月16日、「技術職の残業が少ない企業ランキング」を発表した。

技術職とは、専門知識やスキルを活用してサービス・商品の研究、設計、開発、製造等を行い、生産活動の全段階に携わる職種だ。プロジェクトマネージャやプログラマ、システムエンジニア(SE)などのソフトウェア技術者、回路設計や機械設計、制御設計、生産管理などのハードウェア技術者、建築・土木・プラント設計、施工管理などの建設・建築系技術者に分けることができる。特に専門性の高い職種やマネジメント能力も必要とされるような職種では、年収が高いイメージもある。

なかには長時間労働のイメージがある職種もあるが、技術職の残業時間(※)が短いのはどの企業なのだろうか? 「キャリコネ」の「技術職」のユーザーが投稿したデータをもとに、残業時間が短い順にランキング化した。トップ5入りした企業に寄せられた口コミもあわせてご紹介する。

※本ランキングの残業時間とは、キャリコネ会員のうち勤務先を評価対象企業に選択した会員が投稿した残業時間から算出したデータとなる。

シャープ「私の部署は基本残業禁止なので、定時になると皆帰宅する」

1位:キヤノン(残業12.3時間/月)

――世界一、世界初の製品・技術を多数持つグローバル企業。技術系職種では各専門分野を磨く研修制度や、海外大学の修士課程で業務に連動した研究分野を学ぶ技術者海外留学制度を実施

「残業は部署によって違うが自分はあまりない。研究開発部門や事務系の部門はほとんどないイメージ。自分が所属している開発部門は月平均20時間程度。残業しても残業代はしっかり出るのでそこはありがたい」
(研究開発/30代前半男性/年収550万円/2017年度)

「残業は極めて少ない。設計開発系を除き、基本的には残業できないシステムになっている。私も、入社してから一度も残業したことがない」
(技術関連職/20代前半男性/年収400万円/2018年度)

2位:シャープ(残業17.5時間/月)

――8K関連商品の開発に注力する鴻海精密工業傘下の電機メーカー。ダイバーシティ推進を掲げ、多様な働き方を支援する制度のもとでオンリーワン商品開発に当たる

「私の部署は基本残業禁止なので、定時になると皆帰宅する。管理職も帰宅が早い。休日出勤もないので、プライベートの時間はたくさんある」
(研究開発/30代後半男性/年収550万円/2017年度)

「経営の悪化もあったが、社員は変わらずに仕事をしていた。大企業なのでそれなりにライフワークバランスは取れていると思う。残業は月30時間程度、休日出勤はしたことがない。プライベートの時間もとりやすい」
(工業デザイナー/20代後半女性/年収400万円/2014年度)

3位:トヨタ自動車(残業21.4時間/月)

――世界トップクラスの自動車メーカー。技術系職種では先端研究、生産技術開発、生産ライン設計・導入、品質保証など幅広い職種がある

「残業時間は年間360時間で抑えるよう指示される。年休も積極的に取得し、付与された分は消化するように推進されるため、年休は非常に取りやすい」
(研究開発/20代後半男性/年収700万円/2018年度)

「非管理職の労務管理は厳しく、さまざまなログが監査されるため、無制限に残業できない仕組みがある。仕事量は多いので限られた時間のなかで効率良くアウトプットを出すことが必要。休日に出勤する場合は、平日に振替休日を取るか、残業にカウントするか選べる。年休100%消化も必達。ワークライフバランスは大変取りやすいと思う」
(生産・製造技術/30代前半男性/年収1000万円/2017年度)

SUBARU「休日出勤すれば代休は絶対に取らされる」「休暇は月に1回を目安に取得」

4位:パナソニック(残業23.1時間/月)

――大阪に本社を置く電機メーカー。電気・電子・通信系や情報系など幅広い分野がある。職種も多様だが、研究開発は基盤技術開発や材料・要素技術開発を行い、設計開発が製品化

「働き方改革で残業をなるべく減らすような取り組みがなされています。上司も率先して早く帰っています。研究所は働く時間に関して比較的本人に裁量があり、ほとんど残業しない人もいれば、30時間程度する人もいます。休日出勤については、どうしようもないとき以外はありません。休日出勤した場合は平日に代休を取る制度になっているため、出勤日数も休日の日数も変わりません」
(研究開発/30代後半男性/年収850万円/2018年度)

「20時以降で仕事する場合には、申請する必要がある。これはなかなか手間がかかり、上司を通る申請のため無駄な残業はない方向に行っていると思われる。休日出勤は基本ない。製品リリースが近い、開発が切羽詰まっている、研修など、それなりの理由があるときに限られる。休日出勤も上司への申請と承認、組合まで申請フローが回るので、妥当な理由があってのものとなる」
(研究開発/30代前半女性/年収1000万円/2018年度)

5位:SUBARU(残業23.8時間/月)

――自動車と航空宇宙カンパニーの2事業を展開。シンメトリカルAWDなど独自技術を有する自動車部門は自動運転、電動化などの先行技術開発に注力

「残業は自分である程度調整可能です。うちの部では月30時間前後の人が大部分です。ここは部によってまちまち。ただ、休日出勤すれば代休は絶対に取らされます。それなりに大きい企業なのでそういうところはきちんとしています」
(研究開発/30代前半男性/年収600万円/2016年度)

「労働組合があり、残業時間はしっかりと制限されています。また、休暇についても月に1回を目安に取得することで繰り越せずにカットしてしまう休暇をゼロにする取り組みがあり、休暇も比較的取得しやすいと思います。休日出勤は少なく、経験はありませんでした。こちらも組合では減らす活動をしており、あまり不満に思うことはないと思います」
(研究開発/20代後半男性/年収600万円/2011年度)

調査対象は、『日経業界地図2018年版』(日本経済新聞出版社)に記載があり、対象期間中に「キャリコネ」に「技術職」のユーザーから給与・残業情報が10件以上寄せられた企業。対象期間は、2017年4月1日~2018年3月31日。

※本ランキングはユーザーが投稿したデータをもとに作成しており、企業が公開している残業時間データとは乖離していることがある。

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