前澤社長「お客様の温かい気持ち受け取った」 ZOZO、業績下方修正発表日の売上好調
衣料通販サイト「ゾゾタウン」を運営するZOZOは1月31日、2019年3月期の業績予想を下方修正した。同期の連結営業利益は前年比18.9%マイナスの265億円になる見込み。減益の大きな理由は、ゾゾスーツの無料配布が想定していたほど波及効果を生まなかったためだという。
下方修正の発表から一夜明けた2月1日、同社の前澤友作社長はツイッターを更新。業績を発表した1月31日の売上が好調だったことを明かし、利用者に感謝を述べた。
「ZOZOのお客様は本当に優しい。情けない決算を発表した昨日、なぜだか売り上げがとても好調でした。負けるな頑張れー、というお客様の温かいお気持ち受け取りました。絶対に忘れません」
「利用世代が決算気にしてるとは思えない」「クーポン利用が多かっただけでは?」
このツイートに対し、「ZOZOのおかげで、地方に住んでいてもファッションの選択肢が広がります。これからも楽しいアイディアで世の中を驚かせてください!」「次に進みましょう!」など、応援する声も多く出ていた。
しかし、決算発表が売上に影響したと見る前澤社長の解釈に、疑問を持つ人もいる。「月末でクーポン利用が多かったためではないか」、「ZOZO利用する世代の多くが決算気にしてるとは思えない」という冷静な指摘もあった。
昨年4月の決算短信(日本基準・連結)で予想されていた今年3月期の1株当たりの期末配当金は22 円だったが、今回の発表では、業績を鑑みて10円に修正された。年明けの「総額1億円のお年玉キャンペーン」で配った1億円は前澤社長のポケットマネーから出されたため、会社の業績には影響しないが、額が額だっただけに株主の印象は悪くなりそうだ。
ツイッターでは、「株主に100万円を配るなどの株価対策が必要」といった声も出ていた。