事故物件オンリーの不動産サイト「成仏不動産」が話題 「葬儀関係など死にまつわる仕事の人は抵抗ないこと多い」 | キャリコネニュース
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事故物件オンリーの不動産サイト「成仏不動産」が話題 「葬儀関係など死にまつわる仕事の人は抵抗ないこと多い」

成仏不動産公式サイトのキャプチャ

成仏不動産公式サイトのキャプチャ

神奈川県の不動産会社NIKKEI MARKSが4月から始めたサイト「成仏不動産」が話題だ。いわゆる「事故物件」だけを扱うサイトで、18日に「とくダネ!」(フジテレビ系)で取り上げられるとアクセスが集中し、一時はサーバーがダウンする事態にもなった。

同社は元々、土地を仕入れて建て売りを作ったり、マンションをリフォームして販売したりすることを主力事業としている。担当者によると、こうした仕事の中で仲介業者から「事故物件を買い取ってくれないか」という話が度々寄せられていたという。

物件の半数は自然死による事故物件「相場の1~2割引き。自殺や殺人だともっと安い」

事故物件は買い手が付きにくく販売が難いのが一般的だ。相場で買い取れないといった理由もあり、断っていた。しかし、「事故と名の付く不動産を堂々と販売できるものがあってもいいのではないか」という考えから、成仏不動産を始めたと明かす。

サイトには18日時点で、賃貸物件が8件、売買物件が23件掲載されている。このうち約半数が自然死による事故物件だ。

掲載されている物件を見ると、品川区のワンルーム賃貸は、りんかい線大井町駅から徒歩6分の立地で家賃8.6万円。渋谷区のワンルームマンションは、渋谷駅から徒歩9分の立地で2100万円。事故物件とはいえ、ものすごく安い訳ではない。

担当者によると、賃貸であればすぐ埋まることが多いという。しかし購入となるとやはり難しいため、自然死の事故物件の場合は相場の1~2割引きで売っている。自殺や殺人だと割引き率はより高くなる。

「物件にもよりますが、扱っている賃貸物件は利便性が良いこともあってほぼ相場通りです。売買物件も、フルリフォームだと相場程度で販売しています」

現在は一都三県のみで提供 ゆくゆくは全国展開を予定

購入や賃貸を希望する人には事故の詳細を説明しているが、サイトには書いていない。公にしたくないオーナーに配慮しているのはもちろんだが、「事故内容から物件を特定しようとする人を防ぐため」だ。

1日にサイトをオープンして以降、これまで20件ほどの問い合わせがあったという。

「世の中全体を見たら、事故物件に住みたくない人が大半だと思います。ただ、死にまつわる仕事、例えば病院関係や遺品整理、葬儀関係の仕事の方などは、事故物件でも気にしない方が多いです」

現在のサービス提供範囲は一都三県のみだが、ゆくゆくは全国展開する予定だ。

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