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6月は社会人の「家出」リスクが増加 「仕事の悩みが原因であることが多い。今年も増えている」と探偵事務所

6月は社会人の「家出」リスクが増加

6月は社会人の「家出」リスクが増加

ゴールデンウィークが終わり、祝日のない6月がやってきた。リラックスモードだった大型連休から一転、連日ハードに過ごしている人も多いだろう。

一方で6月は社会人の「家出」リスクが高まる時期でもある。原一探偵事務所の広報担当者は次のように語る。

「長期連休開けは特に社会人の家出が増えますね。普段の1.5倍とまではいいませんが、今年も増加傾向にあります」

近年、”6月病”という言葉も広まっているが、ストレスが溜まりやすい時期ということが背景にあるようだ。

「トランクに荷物をつめて持ち出している。行く当てがあり、家を出たような印象を受ける」

担当者は社会人の家出について、

「仕事がつらい、職場の人間関係に悩んでいるといったことのほか、金銭トラブル、男女のトラブルで家出をする人が多いです。些細なきっかけから家出をしてしまう事例が多く見受けられます」

と話す。家出するのは20代男性が多い。勤務先から別居している親の元に「出勤していない」という旨の電話が入り、親が子どもの一人暮らし先に向かったところ、部屋に家出の書き置きや遺書が残されている、ということがよくあるパターンだ。会社のお金を使い込んでしまい、それがバレてどこかに行ってしまった、というケースもあった。

「警察に捜索を依頼しても、成人男性の場合だと動かないこともあります。そこで、探偵事務所に家出の調査を依頼するようです」

2018年の事例だと、ゴールデンウィーク明け、入社4年目の24歳男性従業員が会社に来なくなった。職場の上司が男性の実家に連絡したところ、連休前に「疲れたから連休は帰らない」と暗い声で連絡があった。部屋は鍵が開いたままで、携帯や免許証が置いてあったといい、上司と母親が捜索願を出すとともに、同社にも調査を依頼したという。

新社会人になったばかりの22歳の女性が家出をし、母親が調査を依頼してきたケースもあった。女性は持病の影響で仕事に遅刻をしてしまうことに悩んでいたという。

「トランクに荷物をつめて持ち出している。行く当てがあり、家を出たような印象を受ける。1日1回程度はLINEの返事がくるのでまだ捜索願は出していないが、何かある前に探したい」

このケースでは、警察と協力しながら同社が調査したという。

PCの履歴から家出先を探すことも

近年の傾向として、SNSを使用した家出も増えている。2017年に起こった神奈川県座間市の9遺体事件では、ツイッターなどのSNSで悩みを打ち明けた若者が標的となった。企業で働く社会人にも「裏アカウント」などで愚痴をこぼし、共感者を探す人もいる。また、SNSで家出先を探す人も多い。

「家出人が見つかるまでの期間などは、情報次第です。ご家族の許可を得てPCの履歴から手がかりを探すこともあれば、ネットカフェや漫画喫茶にいる人が多いのでエリアを特定してしらみ潰しに探します」(担当者)

同社は2018年5月以降、ネットワーク調査班を設置。ネットに関する強化をはかっている。担当者は「身内が家出をした場合、警察に連絡をした上で探偵事務所へ依頼していただけばと思います」とコメントした。

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