広告代理店の先輩に「自己PR文」の添削を頼んだら、とんでもなく盛られてしまった件
就活ではエントリーシートを書いたり面接をしたりするときに、「自己PRをして下さい」と言われる場面が多々あります。「私は○○な人です→なぜなら~(以下そのことを証明するエピソード)…」という形で、自分をアピールするのが一般的なようです。(文:ユズモト)
「バカ野郎! 社会人になったらな…」
私は就活中、広告代理店に勤める先輩に自己PRの添削をお願いしたことがあります。最初に渡した文章は、よくあるこんな内容のものでした。
「私は目標達成のために努力できる人です。サークルで宴会担当をやっていた私は『低予算で楽しめる宴会にしよう』と考えました。そのために、安くておいしいお店を探し、ゲームを企画。その結果、仲間たちに楽しんでもらえる宴会を企画できました」
しかし、後日先輩から返ってきた文章は、このような内容になっていたのです。
「私は目標を必ず実現させます。サークルの学祭イベントを企画する際に『50万円以上の売上をあげる』と目標を立てました。他サークルにも声をかけ資金を募り、参加費1人2000円、300人規模のイベントを企画。その結果、約60万円の売上をあげることができ、10万円以上の利益も出せました」
低予算が高売上へと、エピソードが180度変わっている! そして、私が「人望と行動力に満ち溢れたものすごい人」みたいになっている…。確かに学祭で屋台をやって利益が出たこともあるけど、それは別に私の功績ではないんだけど。
それを見て「いや、私こんなすごい人じゃないので、これはちょっと…」と言うと、いきなり「バカ野郎!」と怒られました。先輩いわく、
「社会人になったら、大して良くないと思う商品でも、良く見せて売り込まなきゃいけないこともあるんだぞ! 一番身近な商品である自分自身を売り込めなくてどうするんだ!」
何だか、すごく納得したのを覚えています。自己PRは、時には多少エピソードを「盛る」ことも必要なのかも知れませんね。特に、広告代理店や営業職なんかは。
ただし、面接中に「ホント?」と突っ込まれても大丈夫なように、綿密にエピソードを練っておく必要があります。そして、多少の水増しは許されるかも知れませんが、ねつ造はダメですよ。ウソがバレれば最悪、後で内定取消になるので。ちなみに、せっかく添削してもらった「盛り盛り」なPR文、面接でボロを出す気しかしなかったので、結局私は一回も使いませんでした…。
あわせてよみたい:「親の価値観」に染まった就活生は不幸になる理由